フル装備だと重たいがタブレットのみなら楽に持ち歩ける
キーボードドックにSDメモリーカードスロットが搭載されている点にも注目したい。Surface Pro 4ではSDメモリーカードスロットがmicroSDカード専用なので、デジタルカメラの記憶媒体として一般的なSDメモリーカードを挿せなかったが、Surface Bookではそのまま利用できる。アダプタやカードリーダーなどを使わずに写真を取り込めるのは、やはり便利だ。
重量を気にする向きも多いだろう。カタログ値で約1,579g、実測値では1,570gだ。スタイラスペンを付けると1,592g(スタイラスペン単体は22g)、ACアダプタと電源コードまで加えると1,894g(ACアダプタ単体は302g)という数値は、軽いとは言いづらい。多くのユーザーにとって、基本的に自宅やオフィスのデスクに据え置きして、建物内や室内で持ち歩く、そして外出時にはタブレット部のみ持って行くという使い方がスマートではないだろうか。
ちなみに、タブレットのみの実測重量は722g。これはSurface Pro 4本体の重量である約786gよりも60g以上軽い。Surface Bookのほうがディスプレイサイズが一回り大きいことを考えると、かなり頑張った軽量化が図られていると評価したい。キーボードドックのみでは実測849gだった。タブレットの重量と足し算して1,571gになったのは(1gずれた)、分離する際に手垢でも着いたからに違いない。
試用していて気になったのは発熱だ。しばらく使い続けていると大してCPUを使う作業でなくても、本体が結構な熱を持つ。試しに熱くなったあとすぐに電源を落としたら、あっという間に放熱したのはさすがだが、それでも連続使用したい場面では少々不安にならなくもない。試用機が最上位モデルで、CPUがIntel Core i7-6600U(2.60GHz)という理由もあるだろう。
後編では、こうした気になるポイントも踏まえつつ、Surface Pro 4と比較した各種ベンチマークテストの結果を紹介しよう。