電源を入れて最初に感じるのは、画面表示の美しさだ。PixelSenseディスプレイの色再現性はsRGB100%、コントラスト比は1,800:1。解像度は3,000×2,000ピクセル(267PPI)で、文字や画像を見ていてドットがほとんど確認できないレベルを実現している。細か過ぎるため、通常は初期値でもある192DPIの200%表示(Windows 10の設定)で使用することになるだろう。
Windows 10の「ディスプレイのカスタマイズ」で、96DPIの100%表示、いわゆるドット・バイ・ドット表示に変更すると、高解像度をフルに活かした「広いデスクトップ」が実感できる。ファイル名やメニューの文字はかなり小さく読みづらくなるが、潰れてはいないので、目が慣れればちゃんと読めることに改めて驚く。掲載するキャプチャ画像では、きっちりご覧いただけないのがとても残念だ。画面の映り込みはやや気になるが発色も良いので、CADで大きな図面を引いたり、3Dモデリングしたり、一眼レフカメラで撮影した高解像度なRAWデータを編集するといった人にも、大変魅力的なディスプレイだろう。
タブレット上部には5メガピクセルのフロントカメラ、背面には8メガピクセルのリアカメラを装備している。フロントカメラの脇には赤外線カメラと照度センサーがある。これらはSurface Pro 4と同等だ。カメラの前に座ってフリーハンドでサインインできる、「Windows Hello」の顔認証を可能にしている(パスワード入力不要)。Windows Helloは「アカウント」で簡単に設定できるので、ぜひ使いたい機能だ。
ディスプレイ上部のフロントカメラ。赤外線カメラと照度センサーも備わっている |
リアカメラはディスプレイ背面の左端上部(背面から見ると右端上部)に配置されている。リアカメラの上にあるのは電源ボタンと音量調節ボタン |
もうひとつ面白いのは、キーボードドック側の電源コネクタと、タブレット側の電源コネクタが同じSurfaceConnectになっていて、個別に充電できること。例えばACアダプタを自宅と会社にそれぞれ用意すれば、キーボードドックは会社に据え置きし、タブレットだけ持ち歩いて自宅でも会社でも充電するといった使い方が手軽にできるわけだ。