現在のApple Watchは1人1台、iPhoneと1対1のペアリングを前提に考えれば十分だった。しかしながら、iOS 9.3とwatchOS 2.2では、その関係性を変化させようとしていることが分かる。
そして、素材は違えどデザインは1種類しかない現在のApple Watchでは、この機能は不要であると考えられることから、異なるデザインのApple Watchを登場させる布石ではないか、という予想があってもいい。
という展開なら、Apple Watchを複数個所有する価値があるだけの、デザイン的なバリエーションを揃えてくることになるかどうか、期待したいところだ。
1つは、新しい素材。アルミニウム、ステンレススチール、そしてゴールドが既に存在しているが、例えば時計によく採用されているチタンモデルは面白そうだ。また、丸みを帯びた四角い文字盤だが、Android Wear搭載デバイスで人気を博している丸い文字盤のモデルが登場しても良いし、男性向けのアナログ時計では珍しくない48mmのさらに大きな文字盤のモデルを用意しても良いだろう。
防水や潜水性能、耐衝撃性能を高めた、カシオのG-SHOCKのようなキャラクターの機能性を追求したモデルが登場しても、既存のApple Watchとのコントラストが際立ってくる。裏を返せば、現在のApple Watchと思い切り違うものでなければ、複数を持ってもらうのは難しいだろう、ということにもなるが。