21種類の撮影モードが選べる新メニュー画面

メニューまわりのユーザーインターフェースも一新された。撮影モードの選択は、ボディ天面のモードスイッチから「シーンインテリジェントオート/静止画/動画」の3つから選び、さらに細かいモード選択はメニュー画面にアイコンを見ながら行う。最初は戸惑ったが、いったん慣れればスムーズなアクセスが可能だと感じた。

用意された撮影モードは、静止画と動画を一緒に撮る「プラスムービーオート」のほか、わかりやすい言葉で各種設定を調整できる「クリエイティブアシスト」、自分撮り、ポートレート、風景、HDR、魚眼風、水彩風、ジオラマ風、トイカメラ風など20種類以上。中級者以上向けの、マニュアル露出や絞り優先AE、シャッター優先AEももちろん選べる。

天面および背面のボタン類の数は少なめで、主要な操作のほとんどはタッチパネルで素早く行える。ビギナー向けの操作系といえる。

AFには、像面位相差AFとコントラストAFを併用する「ハイブリッドCMOS AF II」を搭載。EOS M2と同等のもので、上位機EOS M3の「ハイブリッドCMOS AF III」に比べると少し見劣りする部分だ。風景や静物、ちょっとしたスナップであれば問題ないが、動きの速い被写体を素早く捉えるのは得意ではない。液晶画面のタッチ操作で、測距点をダイレクトに動かせるのは便利だ。

オートからマニュアルまで多彩な撮影モードが一括して並ぶモード選択画面。モード名を消してアイコンのみの一覧表示にも変更できる

天面には3モードを切り換えるモードスイッチを備え、そのスイッチの中に電源ボタンがある。動画ボタンについては、他の機能を割り当てることも可能だ

シンプルにまとまった背面の操作部。背面の電子ダイヤルは省かれ、十字キーとメニューボタン、再生ボタンのみとなる

ワンタッチスマホボタンやNFCを装備。スマホへの写真転送や、スマホ画面を見ながらのリモート撮影などが行える

EOS MやEOS M2にはなかったMFピーキング機能をEOS M3から継承。マニュアルフォーカス時にピントが合った部分を色付きで表示できる

動画は1,920×1,080ピクセル/30pのフルHD記録に対応。記録形式はMP4で、マニュアル露出でも撮影できる