自由度を広げる可動液晶とワイド対応の新レンズ
既存モデルEOS M2やEOS Mとの違いの一つに、液晶モニターがチルト可動式になったことがある。可動の角度は上方向に180度。上位機EOS M3とは異なり下方向には動かないが、ローポジション撮影や自分撮りなどが快適に楽しめる。 ボディ天面のアクセサリーシューは省かれた。EVFを装着できないのは少々もの足りないが、気軽なスナップ用途なら液晶モニターのみでも大きな不自由はないだろう。ストロボについては、手動ポップアップ式のものが内蔵されている。
キットレンズがリニューアルされた点にも注目したい。新たに付属する「EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM」は、鏡枠沈胴構造によって収納時の小型化を図った標準ズームだ。従来の標準ズームに比べた場合、テレ端は焦点距離が少々短くなり開放値がやや暗くなったが、ワイド端15mm (35mm判換算で24mm相当) に対応したことが大きなメリットといえる。