続いて、これらのハードウェアを駆動させる、タブレット本体のスペックを確認しておこう。CPUには"Cherry Trail"こと、Intel Atom x5-Z8300を搭載。定格クロック1.44GHz(最大1.84GHz)で動作する4コア/4スレッドCPUとなり、dynaPad N72に搭載された多数のオリジナルアプリも軽快に動く。メモリはDDR3L-1600の4GBとなり、追加や交換は行えない。ストレージには128GBの東芝製フラッシュメモリを採用しており、高速なアクセスでプリインストールOSのWindows 10 Home(64bit)も不満なく使える。
前面には約200万画素、背面には約800万画素のWebカメラを搭載。主なインタフェースは先述の通り、microUSB 2.0×2、micro HDMI×1、microSDカードスロット×1だ。通信機能は無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)とBluetooth 4.0に対応し、高速な無線ネットワークやさまざまなBluetooth機器が使える。バッテリ駆動時間の公称値は約7時間だ(JEITA 2.0)。
ベンチマークで見るdynaPad N72
ここまで確認したスペックをもとに、各種ベンチマークテストを試していこう。システム評価ツール「WinSAT formal」を利用して計測したWindowsエクスぺリエンス インデックスの結果は以下の通り。ゲーム用グラフィックスの値は計測されないため、こちらの値は無視してほしい。フラッシュメモリのランダムアクセス速度が功を奏してか、プライマリハードディスクの値が優秀だ。
続いて「CINEBENCH R15」を利用したCPUのベンチマーク。タブレット向けCPUではさすがにこのテストは重いようで、計測終了まで時間がかかった。とはいえ、本来デスクトップPCでも高負荷がかかるテストであるため、タブレットとしては健闘しているほうだろう。
PCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」の結果もまた、ここまでのテスト結果を踏まえた内容となる。モバイル端末用としてはがんばっているCPUとメモリ周り、厳しさの見えるグラフィックス周り、それらを補うストレージ速度といったところだ。しかし、ビジネスソフトやインターネット用途などであれば、十分な動作が期待できるだろう。