Fire HD 10ではホーム画面を右から左へ2回スワイプするだけで、過去にチェックした動画やおすすめの作品などが表示される。ラインナップが表示されるまでの待ち時間はほとんど感じられず、観たい作品をすぐに再生できる軽快な動作がうれしい。このレスポンスの良さはビデオだけでなく、電子書籍やゲーム、アプリなどでも同様だ。

ホーム画面からスワイプ操作だけですぐに表示される「ビデオ」の一覧。過去に視聴した作品に関連するおすすめ作品が表示されるほか、ウオッチリストに登録した作品や人気作品が表示される

おすすめの一覧表示はホーム画面に統合されているが、各作品やカテゴリの詳細確認は「ビデオ」アプリで行なう。と言ってもわざわざアプリを起動することはなく、サムネイルやアイコンなどをタップするだけだ。

ホーム画面の「ビデオ」から観たい作品をタップすると、「ビデオ」アプリが自動的に起動して詳細画面が表示される

「ビデオ」アプリでは画面右上のメニュー表示アイコン、いわゆる「ハンバーガーアイコン」(漢字の「三」のように、3本の横棒が並んでいることから名付けられた)をタップすることで、カテゴリ表示を切り替えたり設定画面を表示したりできる。ホーム画面の「ビデオ」では表示項目が少ないが、メニューを活用することで、豊富なラインナップから作品を検索することが可能だ。

画面右上のアイコンをタップすると。メニューが表示される

メニューから「ビデオホーム」を選ぶと、Amazonビデオのホーム画面が表示される

プライム会員が無料で視聴できるプライム・ビデオのラインナップは、メニューから「プライム映画」または「プライムTV番組」の各項目を選択することで確認できる。ビデオのホーム画面から作品を探していると有料視聴のみのタイトルが出てくることもあるので、メニューからプライム作品だけを表示するようにしておくことをおすすめする。

メニューから「プライム映画」または「プライムTV番組」をタップすると、さらにサブメニューが表示される

プライム・ビデオの作品だけを表示した状態。プライム会員なら、すべて無料で視聴できる

「ビデオ」アプリのホーム画面からプライム・ビデオの作品だけを表示するまでに、最低でも3回タップする必要がある。無料の動画だけを楽しみたいユーザーにとって、毎回この動作を繰り返すのは少々面倒に感じるだろう。できれば「ビデオ」アプリに加えて、プライム・ビデオ専用のアプリを用意していただきたいところだ。