通信速度はXperiaが一歩リード
続いては、通信面。
機種名 | Xperia Z5 Compact | AQUOS Compact | arrows Fit |
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受信時最大/送信時最大 | 225Mbps/50Mbps | 150Mbps/50Mbps | 150Mbps/50Mbps |
LTE-Advanced | ○ | - | - |
VoLTE | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.1 | 4.1 | 4.1 |
モバイル通信の最大スピードは、Xperiaがダウンロード/アップロードで、225Mbps/50Mbps。これに対して、arrows、AQUOSでは150Mbps/50Mbpsになる。XperiaがLTE-Advancedに対応しているが、ほかの2機種は対応していない。
細かくみると、LTEに関してXperiaは2GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz/700MHzの5つのバンドに対応しているが、ほか2機種は2GHz/1.7GHz/800MHzの3つのバンドで通信している。
なお、3機種ともVoLTE、Bluetooth 4.1に対応している。
圧倒的なXperiaのカメラ
カメラ性能はどうだろうか。
機種名 | Xperia Z5 Compact | AQUOS Compact | arrows Fit |
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メインカメラ | 2,300万画素 | 1,310万画素 | 810万画素 |
サブカメラ | 510万画素 | 500万画素 | 240万画素 |
Xperiaがメインカメラに約2,300万画素、インカメラに約510万画素を搭載するのに対して、AQUOSはメインカメラに約1,310万画素、インカメラに約500万画素、arrowsはメインカメラに約810万画素、インカメラに約240万画素を搭載している。
やはり、ソニーは圧倒的に画素数が大きい。コンパクトなボディにもこんなものを押し込めたのは積層型CMOSであるおかげだろう。この技術はソニーが2012年に「Exmor RS」として商品化したものだ。
これは裏面照射型CMOSの支持基盤の代わりに信号処理回路があるチップの上に画素部分を重ね合わせるというもので、裏面照射に比べて、小型、高画素化が可能になる。3機種のカメラをハード的に比較した場合、Xperiaはソニーの高度な映像半導体技術で一歩抜け出した感じだ。
arrowsが最も画素数が小さいということになるが、それでも普通のユーザーの実用レベルの水準はクリアしていると思う。
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Xperia Z5 Compactはプロセッサ、通信からカメラ、ストレージに至るまでハイスペックだ。メインストリーム機に劣らない高機能を手軽に持ち運びたいユーザー向けというところだろう。
これに対してAQUOS Compactはよりバランス重視という感じで、ある程度の性能を持ち歩きやすくした端末という感じだ。
そして、arrows Fitは普通の人が扱いやすいボディに実用的なレベルの性能をという感じで、日用品的な見切りが凄い。ある意味、非常に先進的な端末と言えるかもしれない。
結果として、その対象ユーザーは三者三様という感じだが、それがこのセグメントの端末の面白いところだろう。