今回試した「MOVERIO BT-200AV」と「Diginnos DG-M01IW」の組み合わせは電源供給に一般的なコンセントを利用しないため、その気になればモバイルで使うことができる。「スマートグラスでWindows 10」というのは、ガジェット好きにとって非常に魅力的だ。しかし実際に活用する場合、「Diginnos DG-M01IW」と「MOVERIO BT-200AV」、「ワイヤレスミラーリングアダプター」に加え、マウスとキーボード(あるいはタッチパッド付きキーボード)をすべて持ち歩かなくてはならないという問題がある。

今回の検証で利用した機器。これにさらにマウスとキーボードが必要となる

これだけ持ち歩かなければならないのなら、小型のタブレットやノートPCを使えばいいじゃないかという意見はごもっとも。だが「Diginnos DG-M01IW」のポテンシャルを検証するロードテストでは、さまざまな機器を組み合わせて、Windows 10の画面をスマートグラスに出力するという点に、ガジェット好きのロマンがあるといえよう(たぶん)。

そんな話はさておき、バッテリを内蔵した「Diginnos DG-M01IW」は多様な可能性を秘めた小型PCだ。前回の記事で紹介したように大型テレビに接続して使うもよし、あるいはUPS(無停電電源装置)付きの省電力サーバーとして活用するのもいいだろう。これまでに見たこともないPCであるだけに、「新しい活用法があるのでは」と感じさせるPCだ。

製品名 Diginnos DG-M01IW
CPU Intel Atom Z3735F(1.33GHz)
メモリ 2GB
ストレージ 32GB eMMC
光学ドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ
ネットワーク IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 2.0×2、MiniHDMI×1、ヘッドフォン端子×1
メモリースロット microSDカードスロット×1
カメラ機能
サイズ/重量 W116×D152×H15mm/約350g
OS Windows 10 Home 32bit
直販価格(税別) 19,800円