さて、「Diginnos DG-M01IW」をテレビにつないだところで、実際にいろいろ試してみた感想をお伝えしよう。
まず「Microsoft Edge」を使ったブラウジング。リビングに設置された液晶テレビの画面で見ていることが影響しているのかもしれないが、通常の操作やWebページの表示時間についてはまったく気になる部分がなかった。本機の最大解像度は1,920×1,080ドットだが、テレビの大きな画面で見ても文字や画像が荒く感じることはない。冒頭にも書いたが、特に筆者としては、キーボードを使って検索キーワードを入力できる点がなによりうれしい。
YouTubeの動画についても、通常画質水準であればコマ落ちすることなく快適に視聴できた。高画質動画については、「Diginnos DG-M01IW」はIEEE802.11b/g/nの無線LANを利用するため、性能というより通信状況によっては混線で速度が低下する可能性がある。あらかじめ無線LANルータ側で混線の少ないチャンネルに変更しておいたほうがいいだろう。
次に、9月に国内でのサービスがスタートした動画配信サービス「Netflix」を試してみた。「Diginnos DG-M01IW」からはブラウザ経由でコンテンツを検索/視聴。Netflix側のストリーミング技術の影響もあるのだが、レスポンスは非常に良好だった。
ちなみにNetflixは月額1450円(税別)のプレミアムプランに加入することで4K品質での再生が可能となるが、「Diginnos DG-M01IW」の最大解像度は先述の通り1,920×1,080ドットなので、実質的に4K品質では再生できない。月額950円(税別)でHD画質のスタンダードプランを利用するという手もあるが、本機がもし4Kプレーヤーだったら……と想像してしまった。
もっともテレビの場合、4K対応機の多くはNetflixをはじめとする動画配信サービスに対応済みであり、またPCで4Kコンテンツを再生するにはそれなりのマシンパワーが必要となる。「Diginnos DG-M01IW」が4Kに対応することに意味があるかについては疑問もあるが、安価な4Kプレーヤーというのは意外と需要があるのではないだろうか。ユニークな端末であるだけに、今後の進化に期待したい。