改めて、パートナーを重視するMicrosoftと日本マイクロソフト
再び登壇した平野氏は、Windows 10デバイスの国内展開として、現在の状況や今後のキャンペーンについても説明した。注目は、2015年内に260機種以上のWindows 10デバイスが各社から登場予定であることだ。平野氏は「世界的にもユニーク」と紹介しながら、後に登壇するParker氏も驚いていたことを明かしてくれた。このあたりは米国と日本におけるPC市場の違いともいえるが、冒頭で平野氏が「パートナーを重視する」と改めて強調した発言の裏付けになるのではないだろうか。
この幅広いWindows 10デバイスを支えるため、日本マイクロソフトは、Webやイベントなどを通したアップグレードキャンペーンを実施する。具体的には10月30日から11月3日まで開催する「TOKYO DESIGN WEEK 2015」に参加し、Windows 10上のフォトレタッチやアートに関するUX(ユーザー体験)を披露。
11月27日から11月28日は、DirectX 12に対応したPCゲームやXbox Oneなどのゲーム体験を得られるイベントを開催予定。12月28日から12月31日まで開催する「COUNTDOWN JAPAN 15/16」に特別協賛し、Windows 10の音楽機能をアピールする。
さらに日本マイクロソフトが全面協力し、「Windows 10搭載PC買い換え下取りキャンペーン」を、10月15日から10月28日まで実施。10万円未満の対象windows 10デバイス購入時は、お持ちのデバイス下取り価格に5千円、10万円以上の場合は下取り価格に1万プラスするというものだ。詳しくはキャンペーンサイトをご覧いただくとして、このような施策のもとでWindows 10デバイスの普及を推進していく。
ここで登壇したParker氏は、数字を交えながらWindows 10の成功をアピールした。4年以上前のPCが6億台以上も稼働している現在だが、2016年までに出荷されるWindows 10デバイスはワールドワイドで5億900万台にもおよぶ。Parker氏は触れなかったものの、PCの買い換え需要が生まれることを暗にアピールしたかったのではないだろうか。
続けてParker氏は、Windows 10にまつわる数字を紹介。米国で発表したWindows 10搭載デバイスが1.1億台を越え、過去のWindowsと比べても、もっとも早い成長率だと胸を張った。ParkerはOEM担当役員のため、日本でのビジネスにおいてもパートナーとの協業を大事にするという平野氏と同じスタンスを表明した。「Windowsが持つ93%のシェアは、世界のグローバルマーケットをカバーするOEMパートナーとの協業が大きい」と語った。