ユーザー事例は「白霧島」の霧島ホールディングス

ユーザー事例として、宮崎の酒造メーカー、霧島ホールディングスの堀之内氏が登壇した。霧島ホールディングスでは、災害対策としてストレージの遠隔地保管を検討する一方、BCP(事業継続計画)対策として考えた場合、素早く復旧できるシステムの構築に不安を持っていたという。データセンターの担当者に相談したところ、Synologyを推奨されテストを行ったと、採用にいたった経緯を説明した。

DR(ディザスターリカバリ)サイトには、本サイトと同じコストはかけられない。しかし、単に安価なだけでは実際の動作や保守メンテナンスに不安があり、将来の拡張性があるかどうかも選定基準となっていた。こうした霧島ホールディングスのニーズをSynology製品が満たし、ベンチマーク結果も良好ということで、RS814+を導入することになった。今後は単なるバックアップ利用だけでなく、DSM 6.0が持つ拡張機能を活用したいとのことだ。

【左】霧島ホールディングス 管理本部システム管理課の堀之内茂幸氏 。【右】ディザスターリカバリの必要性はあるものの、コストとRTOが課題であった

【左】選定に6つの基準を設けたが、総合的にSynology NASが最適と判断。【右】ベンチマーク結果。IaaSの本番環境と比較しても決して悪くない

【左】システム構築図。今回はDRサイトにイメージ保管サーバーを介している。【右】今後はアドオン機能を活用し、単なるDR用途のみにとどまらない利用をテスト中

新製品は4Kトランスコード対応機種も

そして新製品の紹介も。エントリクラスの「DiskStation DS216se」、ビジネス向けのファイル管理に対応する「DiskStation DS416」、そして4KトランスコードとH.265(HEVC)のハードウェアエンコードを備える「DiskStation DS216play」だ。

【左】エントリクラスの製品で、データのバックアップや共有を手軽に行える「DiskStation DS216se」【右】強力なCPUと暗号化エンジン、Gigabit Ethernet×2を備えることで冗長性を確保した、家庭から小規模オフィス向けの「DiskStation DS416」

4K動画のトランスコードに対応する新ジャンルの「DiskStation DS216play」