自身初のアジアワンマンライブツアーを開催。さらに日本各地で行われた夏フェスやライブイベントにも積極的に参加するなど、この夏、女性ボーカリストとしての存在感を発揮し、大きな話題を呼んだLiSAが、9thシングルとなる「Empty MERMAiD」を2015年9月30日にリリースする。

「Empty MERMAiD」(初回生産限定盤)のジャケットイメージ

数々のアニメ作品で主題歌を担当するLiSAだが、今回のシングルはノンタイアップということもあって、LiSAの持つ新たなポテンシャルが遺憾なく発揮された1枚。YOOKEY(from UPLIFT SPICE)や小南泰葉などから楽曲提供を受けつつ、3曲すべて、自身が作詞を手掛けている。

そこで今回は、9thシングル「Empty MERMAiD」の発売を前に、LiSA本人が語った本作の魅力や聴きどころなどを紹介していこう。

LiSAが語る9thシングル「Empty MERMAiD」

――9月30日にニューシングル「Empty MERMAiD」がリリースされますが、今回のシングルのコンセプトを教えてください

LiSA「今回は、女の"毒"みたいな感じです。私も年齢を重ねてきましたし、何よりLiSAというアーティストとして5年の年月を重ねてきたところで、今ならこういった"毒"っぽい部分も出していいんじゃないかと思って作りました。これって、すごく若いうちにやったら、かなりウソっぽいなって思うんですよ」

LiSA

――無理に歌わされている、みたいな感じでしょうか?

LiSA「そういうイメージで売り出したいんだろうって思われがちじゃないですか。今までLiSAというアーティストは、割とクールな歌を前面に出しながら、ところどころにポップでいたいという私のわがままを盛り込んできました。だから、ノンタイトルで『best day, best way』みたいな曲を歌ったり、アルバムの中にすごくポップな曲を入れたり、ジャケットをすごくポップなものにしてみたり。そういう活動を通して、今年の武道館が”PiNK&BLACK”だったように、ポップな部分もロックな部分もLiSAとしてちゃんと作ってこられたんじゃないかと思います。そして、前回のシングル『Rally Go Round』で、ポップなものをアニメのタイアップでやらせてもらえたということもあり、私の中でのポップごり押し期間はいったん終わりという感じです」

――ある程度満足できる結果を得られたというわけですね

LiSA「表立って、ロックなものもポップなものもできたので、じゃあ次は思い切って、もっと"毒"なものをやってみようと思った次第です(笑)」

――LiSAさん的な"毒"を盛り込んだ今回のシングルですが、その中で「Empty MERMAiD」が表題曲になったのは?

LiSA「本当はもっと妖艶なものというか、ゆるいイメージの曲にしようと思っていたんですけど、できあがった曲を並べて聴いたとき、『Empty MERMAiD』が自分の今一番やりたいことに近かったんですよ。そもそもYOOKEYさんにお願いするときは、思い切り『UPLIFT SPICE』っぽい、自分の作りたい曲を作ってくださいってお願いしました」