ストレスなく合焦するファストハイブリッドAF

操作面では、AFのスピードアップに注目したい。位相差検出方式とコントラスト検出方式を併用する「ファストハイブリッドAF」の搭載や、動体予測AFのアルゴリズム改良などによって、既存モデルα7RからAF性能が大きく進化。試用では、動きのある被写体や多少薄暗いシーンでも大きなストレスを感じることなく、スムーズに合焦するAFを実感できた。

また、オプションのマウントアダプター経由で同社のAマウントレンズ装着した場合や、市販のAF対応アダプターを使って他社マウントレンズを装着した場合でも、実用的なスピードでピントが合う。もちろん、純正のEマウントレンズを使うのがいちばん快適だが、それ以外のレンズを有効活用したい人にとってもうれしいポイントだ。

位相差AFは399点、コントラストAFは25点にそれぞれ対応。フォーカスエリアは測距点が自動で選ばれる「ワイド」のほか、「ゾーン」や「中央」「フレキシブルスポット」など6モードから選べる

そのほかの注目機能としては、電子シャッターによって操作音をほぼ無音にできるサイレント撮影や、最高4.5段分の効果を誇る5軸対応のボディ内手ブレ補正、カメラ内で連続して最長29分まで記録できる4K動画モードなどを搭載している。また、背面のコントロールホイールやカスタムボタン、十字キーのそれぞれに好きな機能を割り当てられるなど、操作を細かくカスタマイズする自由度は高い。

「α7s」からサイレント撮影機能を継承。演奏会など作動音を出したくないシーンで役立つ。なお、サイレント撮影は連写やストロボ撮影との併用はできない

XAVC Sフォーマットで記録する4K動画モードを搭載。APS-Cサイズ相当の「Super 35mm」モードを選ぶと、全画素読み出しによる4K記録も可能になる

各種ボタンの割り当てを変更するカスタムキーの設定画面。ここは自分の撮影スタイルに応じて設定しておきたい。これとは別にファンクション画面のカスタマイズも可能だ

モードダイヤルには、従来モデルはなかったロック機構を採用。不用意にダイヤルが動く心配がない

カスタムボタンの数は増え、天面にC1とC2、背面にC3とC4を装備。また十字キーの左右と下、中央ボタンなどもカスタマイズできる