低ノイズの高感度画質、暗所で被写体ブレを防ぐ
新センサーのもうひとつの見どころは、35mmフルサイズでは初めて裏面照射構造を採用したこと。一般的な表面照射型センサーは、画素(フォトダイオード)の上に配線層を備えているが、裏面照射型センサーでは画素の下に配線層を置くことで、データ読み出しの高速化や集光効率の向上などを図っている。
この裏面照射構造によって、有効4,240万画素という高画素にもかかわらず、いっそうの高感度化と低ノイズ化を実現。感度は常用でISO100~25600に対応し、拡張設定では下限ISO50、上限ISO102400まで利用できる。下の写真は、感度ISO6400で撮影したもの。光量の乏しいシーンだったが、シャッター速度を1/125秒に設定でき、人や魚の動きを写し止めることができた。
以下12枚の写真は、感度を1段ずつ上げながら同一シーンを撮影したもの。ISO1600くらいまでは暗部ノイズは特に気にならず、ISO3200やISO6400でも実用的といっていい。