去る9月3日、カシオ計算機の2015秋冬・時計新製品発表会が行われた。今回のテーマは「The PREMIUM INNOVATION より革新的に、より独創的に。」である。昨年から継続して掲げているテーマ「Global Time Sync さあ、地球精度へ。」を包括的なテーマとして格上げし、その技術、品質、独自性に、より価値ある進化と革新を与えていくという宣言だ。
■ カシオ 2015年秋冬・時計新製品発表会 | |
「OCEANUS」「EDIFICE」編 エレガントなOCEANUS、ダイナミックなEDIFICE |
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「BABY-G」「SHEEN」編 カラフル&スポーティーなBABY-G、ラバーズコレクションにも注目! |
最新のGPSハイブリッド電波ソーラーを搭載したG-SHOCK「MT-G」は、それを象徴するモデルといえるだろう。もちろん、新たな着色技術や新機軸のデザインコンセプトなどを積極的に採り入れたシリーズも数多く展開。来場者の注目を集めていた。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)
最新のGPSハイブリッド電波ソーラーを搭載した革新的「MT-G」
カシオ独自の時刻同期システムとして存在感を放つ"GPSハイブリッド電波ソーラー"。GPS衛星から現在地と時刻情報の両方を取得、さらに標準電波を受信可能な地域では、電波時計として定期的に正確な時刻を取得できるのが好評だ。そして、このGPSハイブリッド電波ソーラーが、次のステージへと進む。
ワールドタイム表示のインダイヤルにデュアルコイルモーターを採用し、ワールドタイム設定操作時の針の回転速度が従来の2倍に高速化された。また、針の回転が停止する際、いきなりピタッと止まるのではなく、回転速度が落ちてから止まるという、表情のある動きをする。時計事業部長 増田裕一氏がかねてから述べていた「アナログならではのリッチな針の表情」だったのだ。(参考「カシオ、2015年の時計戦略と次なる一手は!? - 時計事業部長に聞いてきた」
また、従来の同社GPS搭載機では不可能だったワールドタイムとホームタイムの一発入れ替えに対応(2時位置のボタンを長押しすると、インダイヤルのワールドタイム時刻とメインダイヤルのホームタイム時刻が入れ替わる)。海外への旅行や出張での利便性が飛躍的に向上した。
その第2世代GPSハイブリッド電波ソーラーを搭載したのが、「MTG-G1000D」だ。鍛造パーツでメタルフレームを形成し、αゲルとともにインナーケースを保護。これに加え、新たにファインレジンのショックアブソーバーを組み込むことで、強靱さとさらなる衝撃吸収性を実現した「新コアガード構造」を採用している。
立体的なインデックスや視認性の高い大型針を継承しつつ、フェイスをワイド化。発電効率に優れた新開発の遮光分散型ソーラーセルにより、受光面積を従来比で24%向上させている。風防は無反射コーティングを施したサファイヤガラス。価格は16万円で、9月発売予定。