インテリジェントクラウドに関しては、日本マイクロソフトの佐藤氏が説明。信頼性、柔軟性、統合性を備えたAzureの活用例として、富士通と竹中工務店の事例を紹介した。富士通は"牛"専用の「万歩計」を開発し、牛の動きをAzure MLで分析。21日~28日の周期で発生する牛の発情期を的確に把握し、人工授精のタイミング決定に使用している。
竹中工務店では、建物マネジメントをクラウド化することで、機械分析とノウハウの融合、そしてより快適かつ省エネのマネジメントを実現している。社内で蓄積されたノウハウをクラウドサービスとして活用し、新しいビジネスを創出できるとした。
さらに、機械学習の活用例として、裁判の判例データベースを自然語で検索するサービス、イントロンワークスが提供する「LEAGLES」を紹介。判例の類似度、類義語や重要度の判定に、機械学習を使っている。
ほかにも機械学習ソリューションがある中で、AzureMLを選択した理由を佐藤氏が問うと、イントロンワークスの常間地氏は「法律という固い業界を相手にしているので、多くの企業から信頼されている日本マイクロソフトにメリットがある」と述べた。また、サポート体制も他社に比べて充実しており、ドキュメントも豊富であること、そしてAzure MLはPython言語との親和性が高いという理由も挙げていた。