何時間で7GBを食いつぶすか?

ビットレートがわかれば、あとは容量をビットレートで割ることで、その容量を転送するのに必要なバイト数がわかる。ここでは月間7GBのパケット容量のコースで契約していると仮定して、早速計算してみよう。

まずはYoutubeだが、1080pの動画が5Mbpsとすると、7GB/5Mbps=約186分、およそ3時間6分となる。映画にして大体2本見れるか見れないかってところだ。ニコニコ動画の場合は動画が100MBいっぱいまで作っていると仮定するとおよそ70本。アニメの配信や生放送の場合はこの容量制限の限りではないと思われるが、といってもそんなに長時間見られそうにはない。

ニコニコ動画の場合は視聴者の投稿コメントが画面を埋め尽くすこともあるが、基本はテキストなのでビット数に大きな影響はないと考えていい

Huluの場合は7GB/3.2Mbps=約291分、4時間51分だ。映画2から3本分、あるいは連続ドラマ5本分といったところだろう。NetflixもおおむねHuluと同程度になるはずだ。ここで計算したのはあくまで純粋にコンテンツの転送のみであって、制御信号や番組選択時のサムネイルなど付随するデータは含まれていない。実際には配信サービスだけに絞っても、あと5~10分くらいは短くなってしまうのではないだろうか。

ここで挙げた例はあくまで理論値であり、実際には回線状況などによってサーバー側でビットレートを下げたデータを送ることも多いと思われる。だが、多く見積もってもこの予想の2倍を超えることはないはずだ。となると、5~10時間程度も再生すれば確実にパケットを消費しきってしまうのは確実。正直なところ、モバイル回線で動画配信を見るのはかなり無理がある行為と言わざるを得ない。

再生解像度を下げるなど延命措置はあるにせよ、基本的に動画はWi-Fi環境で再生し、どうしても外で見たい場合はストリーミングではなく、ローカルにダウンロード(キャッシュ)保存できるサービスを選ぶのがいいだろう。

(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)