以下、メーカーごとに参加者からの声をまとめてみた(50音順)。

内釜を取り出して確かめる参加者

やわらか派の票が集中 - 象印マホービン

やわらかめのご飯を好む人から特に好評で、「お米の甘みが感じられた」「みずみずしい」といった声が挙がっていた。「南部鉄器製の内釜が重すぎる」との声もあったものの、それ以外の面では総じて評価が良く、高い人気を獲得した。「わが家炊き」などカスタマイズできる細かな炊き分けや、かたすぎない小麦色のおこげが作れる「おこげモード」といった機能も評価されていた。

ふっくらした麦めしが好評 - タイガー魔法瓶

味と香りにこだわるタイガーらしく、「最初の一口の香りが良い」との感想が出ていた。標準の「極うま白米コース」も好評ではあるのだが、それ以上に麦ごはんが新鮮だったのか、多くの参加者から麦めしについてのコメントが集まっていた。「パサパサしがちな麦粒がふっくらしていた。もっと麦の量を増やしたものも食べてみたい」という人まで。デザイン面では、高級感がありながらもキッチンに合っており、落ち着く存在感とする評価が目立つ。一方で、全体的にまとまり過ぎていて無難過ぎるとの声も。

好きな人にはトコトン刺さる! - 東芝ライフスタイル

ご飯は少しかための仕上がり。「炊きたてはやわらかすぎるが、少し蒸らすとちょうど良い」との指摘がある一方で、「炊きあがりのやわらかさが良かった。蒸らしてからはかたい」との声もあり、好みの差が出た。真空保温によって長時間保温したご飯については、時間が経ってもかたくなりすぎず、「まるで炊きたてのようだ」と目を見張る人が多い。タッチパネル式の操作は、好評と不評がハッキリ二分。デザインも「ダントツ」と評価する人がいる反面、本体の奥行きが364mmと参加製品中でもっとも大きい点を気にする声も少なくなかった。

各社の炊飯器で炊いたご飯が揃った!

奇をてらわないバランス派 - パナソニック

味も操作性もデザインも、「奇をてらわない安定感がある」とする評価が多かった。炊飯器に任せられる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」を好意的に評価する意見も。ご飯の仕上がりは少しやわらかめ。「粘りがあって舌ざわりが気持ちいい」「香りが良い」といった声もあった。また、スチームを自動投入してご飯の乾燥を防ぐ「スチーム保温」のおかげか、「冷めてもおいしい」、「お弁当に良さそう」などのコメントが最も寄せられたのもこの製品だ。本体に持ち手が付いている、ボタンが押しやすいといった操作性について評価する人も多かった。

新しいコンセプトが好感 - 日立アプライアンス

ご飯はやわらかめの仕上がりで、クセが少なく好みがあまり分かれない味。先述の通り、2合炊きなので参考出品扱いとしたが、シンプルで迷わない操作性や、手入れのしやすさ、おひつとして持ち運びできる点など、製品のコンセプトが高い評価を受けていた。カウンターキッチンなどで炊飯器を「しまう」ことまで考えたい環境にはピッタリだと絶賛する声もあった。

玄米好きなら無視できない - 三菱電機

粒感がしっかりした、やや硬めの仕上がり。ご飯の一粒一粒にツヤがあり、噛みごたえと甘みの強さが心地良いと好評だ。コロンとした「実りの形」は好みが分かれ、「見たとたん、欲しい! と思った」「惚れた!」と支持する声がある一方で、「台所のどこにどう置くか悩む」と厳しい意見も。「玄米芳潤炊き」が人気で「玄米をここまでやわらかく、食べやすくできるなんてビックリ!」と驚きと賞賛の声が多数出ていた。

約40名の参加者がメモを取りながら、ご飯を食べ比べ