クラウドの時代では、ブラウザがすべてを解決する
そんななか、今年2015年にガラケーのルックスと操作性を継承し、新しい技術で再構成した新しいジャンルの携帯電話が登場した。シャープがフィーチャーフォンのルックスはそのままに現在の技術で再構成した「AQUOS K」だ。この端末の登場から他社も同じように近代的な技術を投入し、フィーチャーフォンの外観を持つ端末をリリースするようになった。
実はシャープは似たような端末である「007SH」を2011年にソフトバンクから発売しているのだが、スペック不足による不具合が多く報告されるなど、あまり成功とは言えない機種だった。「AQUOS K」は「007SH」に続くシャープの夢なのかもしれない。
これらは今では「ガラホ」などと呼ばれている。AQUOS Kのスペックを見ると、OSはAndroid 4.4を搭載し、ある程度のAndroidアプリの移植性を持っている。まあ、アプリが移植されるかどうかは、収益性的なビジネス的な問題があるので未知数ではあるが。
しかし、重要なのは普通にサイトを見ることができるブラウザが搭載されたことで、これでアプリ問題は大きく改善されてしまう。普通のサイトが見られるということは、Webで提供されるサービスを使うことができるということだ。
現在では、ほとんどすべてのWebサービスがブラウザから利用できる。実際、GoogleはChromeBookというジャンルの製品を日本でも販売している。これはChromeブラウザから、Webサービスを使って、パソコンとしての機能を実現してしまうものだ。
ガラホは、普通にブラウザを動かせるようになっただけで、クラウドサービスなどが利用できるようになった。その利用用途は大きく広がったわけだ。たとえば、TwitterやFacebookなどでも、特にアプリが用意されなくても、使えてしまう。