最新「Skylake」搭載の最先端マシン

先ほども触れたが、ここでもう一度最新CPU、コードネーム「Skylake」のおさらいをしておこう。インテルのCoreシリーズ第6世代として開発されたもので、Windows 10とリリースを合わせるという噂もあったため、市場の注目を集めていた製品だ。Skylakeには大きく4つのラインアップがあり、それぞれ枝番として「-S」「-H」「-U」「-Y」がつく。最初のSがデスクトップ向けのCPUで、HがノートPCあるいはモバイルワークステーション用。Uは薄型ノートPCや2-in-1と呼ばれるデバイス用に向けられたもので、最後のYはタブレットまたは2-in-1モデル用となっている。

H、U、Yはそれぞれ「Hプロセッサ」「Uプロセッサ」「Yプロセッサ」と呼ばれるとされているが、デスクトップモデルの「-S」は、「Sプロセッサ」のほかにも、「Rプロセッサ」「Kプロセッサ」そして「Xプロセッサ」に分けられる。周波数の倍率変更が可か不可かといった違いのほか、Sがコンシューマ向けの倍率変更不可のタイプ、Kがエンスージアスト向け倍率変更可のタイプというように、グレードなどによって分かれるようだ。

かなりややこしいが、要するに枝番によるデバイス分けとは別に、デスクトップ用のCPUは用途によってさらに細分化されていると思えばいい。呼び名はそれぞれ「Xプロセッサ」「Kプロセッサ」「Rプロセッサ」「Sプロセッサ」などとなるが「Skylake-S」でもあるというところがやっかいなだけだ(Xプロセッサのみに変更される可能性もある)。

Skylakeのラインナップ
コードネーム 形状 概要
Skylake-S LGA1151 LGA1151ソケットを使うデスクトップPC向け
Skylake-H BGA モバイルワークステーション、ノートPC向け
Skylake-U BGA 薄型ノートPC、2-in-1向け
Skylake-Y BGA タブレット、2-in-1向け
コードネーム「Skylake-S」のみ、型番末尾のローマ字によって「Xプロセッサ」「Kプロセッサ」「Rプロセッサ」「Sプロセッサ」などと呼び分ける。モバイル製品の場合は、枝番がそのまま呼称となる見込み

さて、ラインアップについては正式発表後に確認していただくとして、もう1点、Skylakeに関して注目しておきたいのがチップセットだ。ソケットがLGA1150からLGA1151へと変更されるため、「Z170」「H170」「B150」「H110」チップセットしか搭載できない。プラットフォームごと変更されるのは、随分久しぶりなので、Skylakeを使いたいというユーザーは、このあたりにもちゃんと注目してほしい。

また、チップセットの変更に伴い、搭載できるメモリもDDR4へと移行する。メモリが変更されるほうが痛いというユーザーも多いと思うが、それだけプラットフォームが大きく進化したことになるため、ここは素直に受け入れよう。ソケット形状からして違うので、くれぐれもDDR3時代の遺産を流用しようなどとは思わないように注意してほしい。