日本で広く普及しているスマートフォンはiPhoneとAndroidの2つに分類できる。iPhoneしか使わない人しかり、Androidしか使わない人しかり、それぞれを選んだ何がしかの理由はあるだろう。ここでは、普段、Androidスマートフォンを使い、iPhoneは使わないというライターの小山安博氏に理由を記してもらった。

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国内市場は、スマートフォンといえばiPhoneになってしまっているが、個人的にはほとんどiPhoneを使っていない。検証用としては必要だが、それはこういう仕事をしているからで、個人的にiPhoenを持ち歩くこともない。iPhoneが悪いというよりも、使い方が合う、合わないといったレベルの理由からだ。

たかが「戻る」ボタン、されど「戻る」ボタン

iPhoneは、ホームボタン一つであとはほぼタッチパネルで操作する。Androidの場合、画面下部にタッチ式の「戻る」や「ホーム」ボタンがあり、このあたりは操作性に対する考え方の違いだろう。例えばTwitterでリンクをタッチしてブラウザが起動してそのページを閲覧したあと、再びTwitterに戻りたいときにはどうするか。

Android(isai FL LGL24)のホーム画面

iPhoneの場合、ホームボタン2回押しでアプリ一覧を表示し、そこからTwitterアプリを選択するのが一番速い。それに対してAndroidの場合、戻るボタンを押すだけだ。この戻るボタン、アプリ間の移動に加えて、ブラウザなら「戻る」としても機能する。どんなアプリだろうと、常に画面下部に戻るボタンがあるので、迷うこともない。iPhoneのアプリの場合、アプリのUIによってどこに戻るボタンがあるか迷うこともある。

この戻るボタンは個人的に頻繁に使っているので、それがないiPhoneは使いにくいと感じてしまうのだ。iPhoneは初期の頃、ホームボタンを多用すると効きが悪くなるという問題があって、そのイメージを引きずっているというのもある。