それでは、「ESPRIMO FH77/UD」の性能チェックに移ろう。本機はCPUにクアッドコアのIntel Core i7-4712MQ(2.3GHz)、メモリに8GBメモリ、ストレージに2TB HDDを搭載している。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600だ。

パフォーマンスをチェックするため、複数のベンチマークを実行してみた。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ次のような結果になった。

■Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT.exe)の結果
プロセッサ 8
メモリ 8
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 5.3
プライマリハードディスク 5.9

「WinSAT.exe」の結果

プロセッサとメモリがともに8を超えており(最大値9.9)、パフォーマンスは良好といえるだろう。グラフィックスは、CPU内蔵のためディスクリート・グラフィックスを搭載するゲーミングPCなどに比べると見劣りがするものの、普段使いには十分すぎるほどの性能だ。

次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下表のようにスコアが2931となった。

■PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア
HOME Score 2931
Test duration 38min 36s
Web Browsing - JunglePin 0.32274s
Web Browsing - Amazonia 0.13184s
Writing 5.43504s
Casual Gaming 19.64fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.01fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 66.0000ms
Advanced Photo Editing part 1 0.26953s

「PCMARK 8 HOME」のベンチマーク結果

やはりCasual Gamingなどグラフィックス関連の項目が若干低めだが、全体のスコアは十分高い。デジタル放送の視聴や録画、写真編集、ハイレゾ音源の再生などは、快適に楽しめるはずだ。

次に、3DMARKも試してみたところ、高性能PC向けの「FIRE STRIKE」が625、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が2992、普及帯PC向けの「CLOUD GATE」が5977、モバイルデバイス向けの「ICE STORM」が50278となった。CPU内蔵のインテルHDグラフィックス4600を搭載したPCとしては標準的なスコアだ。

「3DMARK」のベンチマーク結果

また、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。SSDほどではないものの、シーケンシャルリード/ライトともに170MB/sを超えており、HDDとしてはなかなか高速だ。

「CrystalDiskMark 3.0.4」のベンチマーク結果

このほか、ゲーム系のドラゴンクエストX ベンチマークソフトでは次の結果になった。

■ドラゴンクエストX ベンチマークソフトスコア(1,280×720ドット)
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1,280×720ドット 5989 快適
標準品質 1,280×720ドット 5248 快適
最高品質 1,280×720ドット 3909 普通
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフトスコア(1,920×1080ドット)
低品質 1,920×1080ドット 2811 やや重い
標準品質 1,920×1080ドット 2508 やや重い
最高品質 1,920×1080ドット 1654 重い

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト結果

次に、FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編も試してみた。

■FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編(1,280×720ドット)
品質 解像度 スコア 評価
標準品質(ノートPC) 1,280×720ドット 3382 やや快適
高品質(ノートPC) 1,280×720ドット 2012 普通
最高品質 1,280×720ドット 1465 設定変更が必要
■FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編(1,920×1080ドット)
標準品質(ノートPC) 1,920×1080ドット 1582 設定変更を推奨
高品質(ノートPC) 1,920×1080ドット 919 動作困難
最高品質 1,920×1080ドット 688 動作困難

「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」の結果

結果を見ると、やはりグラフィックス性能が要求されるゲームは厳しい印象。ただ、解像度や品質を欲張らなければそこそこ遊べるくらいのパフォーマンスはあり、リビングに置いて動画を見たり音楽を聞いたりといった本機の用途を考えれば十分過ぎると言えるだろう。