本機は地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送に対応したチューナーを2基搭載しており、録画中に別のチャンネルの視聴やW録が可能だ。また、本体左側面にはBDXLに対応したBDドライブが搭載されており、BDやDVDビデオを鑑賞したり、ディスクにデータを保存したりできる。

このほか、本体右側面にはminiB-CASカードスロット、USB 3.0、USB 2.0、ヘッドホン・ラインアウト兼用端子、マイク・ラインイン兼用端子を各1基搭載。さらに本体背面にUSB 2.0、USB 3.0×2、LAN、アンテナ入力端子、CONNECTボタンなどを装備しており、本体前面にはUSB 3.0とSDXCカードに対応したダイレクト・メモリースロット、電源ボタンなどが搭載されている。

本体背面にはUSB 2.0、USB 3.0×2、LAN、アンテナ入力端子、CONNECTボタンなどを装備する

本体前面にはUSB 3.0とSDXCカードに対応したダイレクト・メモリースロット、電源ボタンなどが搭載されている

液晶上部には約92万画素のWebカメラを搭載する

ハイレゾも対応! 得意な音はクラシック

本機のディスプレイ下部の金属メッシュ部分には、富士通がパイオニアと共同開発したSound by Pioneerスピーカーが内蔵されている。このスピーカーはハイレゾ音源の再生にも対応しており、別途USB DACやアンプなどを用意しなくても、本体のみで原音に忠実なサウンドを楽しむことができる。

ディスプレイ下部のメッシュ部分にスピーカーが搭載されている

ハイレゾ音源はOSに標準搭載されているWindows Media Playerでも再生可能。ただし、Windows Media Playerは96kHz/24bitまでの音源しか対応していないので、それよりサンプリング周波数が高い音源を本来の高音質で再生したい場合は、別途アプリを用意する必要がある。

ハイレゾ対応アプリとしては、アップルのiTunesやフリーウェアのAIMP3、foobar2000などがあるが、iTunesはFLACやDSDファイルなどの再生ができず、これらのフォーマットで配信されている音源の場合、あらかじめAppleロスレス(ALAC)フォーマットに変換しておかなければならない。そこで、今回は対応フォーマットが充実していて日本語版も用意されているAIMP3を使用した。

ハイレゾ音源を再生するには、コントロールパネルで「スタジオの音質」に選択しておく。ここでは、最高音質の「24bit、192000Hz(スタジオの音質)」に設定しておいた

実際にハイレゾ音源を再生してみると、音が非常に明瞭で、細高く小さな音もきちんと滑らかに再現される。とくにクラシックなどは違いがわかりやすいと感じた。逆に、J-POPやロックなどはCD音源と聴き比べても、ハイレゾの方が「気持ち音の解像感が高いかも?」という感じで、筆者の耳ではあまり違いがわからなかった。とはいえ、どの音源も臨場感あふれるサウンドで、PCの内蔵スピーカーとしては高音質であることに間違いはない。

ちなみに、本機はヘッドホン端子もハイレゾ音源の再生をサポートしており、ヘッドホンなどをつないでハイレゾ音源を楽しむこともできる。すでにハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンを持っている音楽ファンにはうれしい仕様だ。

無料の音楽プレイヤー「AIMP3」の設定画面。サンプリング周波数が192KHzのハイレゾ音源にも対応している

AIMP3で192KHz/24bitのハイレゾ音源を再生してみたところ。クラシック系の楽曲で違いがわかりやすかった