スティックだけど自走式

パイプを縮めた状態で、強力自走&床みがきパワーヘッドを取り付けて使うのも便利だった。戸建ての住宅で階段を一段一段掃除するといった場合にも役立つだろう。取り回しがいいので、効率よく掃除できる。

強力自走&床みがきパワーヘッドは自走式で、自走アシスト力は従来モデルの約4倍に向上したという。自走式のブラシはキャニスター型の上位モデルでは、他メーカーも含めて一般的になりつつある。しかし、本体重量やバランスなどの点でスティック型に自走式を取り入れるのは、実はハードルが高い。じゅうたんや畳など摩擦が生じやすい床面を掃除する際に、できるだけ力をかけずにヘッドを動かせるというのはありがたい。

【左】ハンディ型で、強力自走&床みがきパワーヘッドを装着。腰を屈めなければならないような場所を効率よく掃除するのに便利。【右】ヘッドブラシは幅広なので、机や椅子の間のような狭いすき間はちょっと苦手

床のザラザラ&ベタベタも低減

ヘッドブラシの裏面。黄色が「床みがきブラシ」、赤が「ハードブラシ」、緑が「ソフトブラシ」、水色が「Ag+イオンブラシ」

強力自走&床みがきパワーヘッドの回転ブラシについては、床磨きの効果があるとシャープは打ち出していた。その根拠となるのは、4種類のファイバー素材を採用したブラシ。汚れをかき出す「ハードブラシ」、ホコリを拭き取る「ソフトブラシ」、雑菌の繁殖を抑制する「Ag+イオンブラシ」に加えて、フローリング表面の汚れを磨く「床みがきブラシ」で構成される。

発表会のデモンストレーションでは、油性のホワイトボードペンで床に描かれた落書きをFREED 2で落としてみせたが、確かにヘッドを滑らすたびに床磨きの効果があると感じた。外遊びから帰った子どもが砂塵を家に持ち込んだり、裸足で歩きまわっているせいで皮脂が床に付いていたり、とかく床がベタつきやすく、我が家のように小さな子どもがいる家庭では、掃除機だけでは間に合わない。実際、掃除機を何度か往復させた場所は、表面のベタつきやザラつきが改善されたように思う。ゴミを吸い取りながら、ザラつきも取ってくれるのは、一石二鳥でありがたい。