今回の検証に使ったモデルは、CPUがCore i7-5500U(2.4GHz)でメモリは8GB、ストレージには「ハイスピードSSD」ことPCI Express x4(Gen 2.0)接続の512GB SSDを搭載している。パーツ構成を変えられるカスタマイズモデルとしては、ほぼ最高性能の組み合わせだ(タッチパネルやTPMセキュリティーチップについては性能に影響がないため、ここでは考慮に入れていない)。この構成で試用機と同じくWindows 8.1 Proを選択すると、購入価格は税別226,800円となる。

試用機のスペック

OS Windows 8.1 Pro Update 64bit
CPU Intel Core i7-5500U(2.4GHz)
メモリ 8GB
液晶ディスプレイ 13.3型、1,920×1,080ドット、タッチ非対応
ストレージ 512GB SSD(PCI Express x4)

試用機ではOSにWindows 8.1 Pro Update 64bitを採用し、CPUはCore i7-5500U(2.40GHz)でメモリは8GB、ストレージは512GB SSD(PCI Express x4)の構成になっている

まずはCPUの処理性能を計測する「CINEBENCH」を試してみたところ、「CPU」のスコアが「276cb」という結果となった。Core i3-5005U搭載の「VAIO Pro 13 | mk2」では「211cb」という結果だったので、スコアとしては3割ほど高い。

「CINEBENCH R15」ベンチマーク結果

Core i3搭載モデルとのベンチマーク結果の違い

ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードで1275MB/秒という結果となった。Core i3搭載モデルのSATA接続SSDと比べると、アクセス速度は2倍以上だ。ソフトのバージョンが異なるため単純には比較できないものの、PCI Express接続SSDを搭載したモデルのほうがWindows 8.1の体感速度は確かに速い。

PCI Express 4.0(Gen 2.0)接続SSDを搭載した試用機の「CrystalDiskMark」(4.0.3)ベンチマーク結果

こちらはSATA接続SSDの場合の「CrystalDiskMark」(3.0.4)ベンチマーク結果

ちなみに512GB SSDを搭載する試用機では、Cドライブに448GBの容量が残されていた。以前のレビューで使ったCore i3搭載の試用機では128GBのSSDを搭載していたのだが、Cドライブの空き容量は90.7GBだった。大容量ファイルを大量に扱うことが多いなら、容量の大きいSSDを選んでおきたい。

試用機(512GB SSD)のパーティション構成。Cドライブには469.67GBの容量が割り当てられている

Cドライブには448GBの空き容量が残されていた。モバイル用途なら十分な容量だ

ちなみに試用機ではストレージに、サムスン製M.2接続SSD「XP941」が使われていた。メーカーの公称値としては、シーケンシャルリードは1400MB/秒とのこと。ベンチマーク結果でも、ほぼ公称値に近いアクセス速度が出ている。

「CrystalDiskMark」によるS.M.A.R.T.情報。試用機ではストレージにサムスン製のM.2接続SSD「XP941」の512GBモデル「MZHPU512HCGL」が使われていた

PCI Express x4(Gen 2.0)接続のSSDは、やはりSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。「VAIO Pro 13 | mk2」購入時にパフォーマンスを重視するなら、PCI Express接続(カスタマイズ画面では「ハイスピードSSD」と表記されている)のSSDを選んだ方が良い。容量は、価格と実用性のバランスがいいのは256GBだが、予算が潤沢にあるなら512GBを選ぶのもアリだ。