「VAIO Pro 13 | mk2」では、キーボードとタッチパッドの強度も向上している。底面カバーに追加された補強リブがキーボードを支えるとともに、ネジ穴の位置を変えることで歪みやすい部分を補強しているのだ。補強リブは内部にあるため位置をイメージしにくいが、ネジ穴についてはキーボードとタッチパッドの圧力がかかりそうな場所に配置されていることがわかる。

底面部の写真を反転した上で、キーボードの写真と重ねあわせた画像。ネジ穴がキーボードの四隅とホームポジション周辺、タッチパッドの右ボタンあたりに配置されている

筆者はキータッチが強いので本機の入力時にたわみがわずかにあったが、それでも前モデルよりは改善されているように感じた。「VAIO Z」と同じ静音キーボードが採用されていることもあり、カチャカチャという耳障りな音が聞こえない点もうれしい。駆動部分のブレがないのでキーを押す力がダイレクトに伝わり、余計な力を加えなくて済むのもポイントだ。

キーボードは前モデルに比べてたわみが少なくなり、操作性が向上している

タッチパッドはアルミ製のパームレストに囲まれていることもあり、かなり頑丈に作られている。特に新モデルでは左右のボタンが独立しているタイプに変わったこともあって、操作性は大きく向上した。以前はボタンとパッドが一体化したタイプが主流だったが、最近は独立ボタン式のパッドを採用するモデルが増えてきているように思う。ボタンのクリック感は非常にしっかりしており、確実なクリックが可能な反面、若干クリック音が大きいのは気になる点だ。

パッド部分は若干コンパクトになったが、ボタンが独立したことで誤操作が減り、操作性は向上している

従来のモデルでもヘキサシェルデザインを採用するなど、ある程度の剛性は確保されていた。だが新モデルではさまざまな工夫をこらすことで、より高い堅牢性を実現している。今回の検証のように実際に触れてみると、「VAIO Pro 13 | mk2」はスリムで屈強なモバイルノートPCであるといえるだろう。

製品名 VAIO Pro 13 | mk2 VJP1321(カスタマイズモデル)
CPU Intel Core i7-5500U(2.40GHz)/Intel Core i5-5200U(2.20GHz)/Intel Core i3-5005U(2GHz)
メモリ 8GB/4GB
ストレージ 128/256/512GB PCIe SSD、128/256/512GB SATA3 SSD
光学ドライブ
グラフィックス Intel Iris Graphics 5500(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド(1,920×1,080ドット、グレア/低反射)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×1、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×3、HDMI×1、D-Sub×1など
メモリースロット SD/SDHC/SDXCカードスロット
サイズ/重量 W322×D216.5×H13.2~17.9mm/約1.03kg(タッチなし)、W322×H14.3~18.9mm×D217.1mm/約1.16kg(タッチあり)
OS Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit/Windows 7 Professional SP1 32bitもしくは64bit(Windows 8.1 Proからのダウングレード)
最小構成価格 税別109,800円~