最新インターフェースと各種ゲーミング向け機能をフル装備
Intel X99 Expressチップセットを搭載したマザーボードは、ハイエンドモデルということもあり、E-ATX製品が多いが、X99A GAMING 7はATX規格に収まっており、ほかの製品と比べればケースとの相性に悩まされることが少ないだろう。
MSIのゲーミング製品は、黒をベースにアクセントとして赤を加えたカラーリングが施されているが、X99A GAMING 7もそれに習う。チップセットヒートシンクに龍のエンブレムをあしらっている。
バックパネルには、目玉機能の筆頭であるUSB 3.1ポートが有る。USB 3.0および3.1ともにUSBチャージ対応ポートということで、どちらも赤いポートになってしまっているが、端子のシールド上にUSB 3.1対応を示すシールが貼られている。
バックパネルには、ゲーミング・デバイス・ポート(PS/2)、USB 2.0×2、CMOSクリアスイッチ、USB 3.0×4、USB 3.1(Type-A)×2、USB 3.0×2、GbE、そしてオーディオ入出力が並ぶ |
USB 3.1ポートのシールド上にはシールがあるのでこれが目印。バックパネルはスポンジ付き |
USBはヘッダピンからの増設も可能。写真はUSB 3.0ピンヘッダ×2で、ここから4ポート拡張できる |
USB 3.1チップはASMediaの「ASM1142」を採用している。PCI Express(2.0)x2またはPCI Express(3.0)x1で接続され、10Gbpsの帯域をサポートしている |
写真では左から順に、黒いUSB 2.0ポート×2、赤いUSB 3.0ポート×4、赤いUSB 3.1ポート×2、そして赤いUSB 3.0ポート×2という並びだ。ほか、ゲーミングマザー用の仕様としてPS/2ポート、ゲーミング用として開発されたKiller製チップを採用するギガビットイーサネットポート、HDオーディオの各種端子と、CMOSクリアスイッチが搭載されている。
なお、PS/2ポートは「ゲーミング・デバイス・ポート」として、端子に通常よりも厚い金メッキを施しているほか、抜き差しの耐久性を従来比で10倍高めているという。
拡張スロットは、PCI Express x16スロットが4本、PCI Express x1スロットが2本となる。PCI Express x16スロットのマルチGPU時のレーン数は、40レーンをサポートするCPUを組み合わせた場合、1-wayでx16/-/-/-、2-wayでx16/x16/-/-、3-way時がx16/x16/-/x8。28レーン対応CPUの場合は2-way時がx16/x8/-/-、3-way時がx8/x8/x8/-となる。
40レーン対応CPUで3-wayを組む場合、マザーボード最下段にあるPCI Express x16#4スロットを利用することになるので、ケース側の拡張ブラケットが+1本余計にあることが前提となる。
CPUソケット周りの電源回路は、8フェーズ構成となっている。採用パーツは、高効率なHi-C CAP、スーパーフェライトチョーク、低ESRで耐久性であるMTBF値が10年以上というDARK CAPなど。ミリタリークラス4準拠のコンポーネントたちだ。
ゲーミング向けの製品ではあるが、オーバークロック機能も充実している。BCLKを定格の100MHzのほか125MHz、167MHzに切り替え可能な「OCエンジン」を搭載するほか、MSIのハイエンドからミドルレンジマザーボードでおなじみの「OC GENIE」を搭載することで簡単にオーバークロックができる。また、ソフトウェア上からは「GAMING APP」により、用途別にOC Mode、Gaming Mode、Silent Modeをボタンひとつで切り替え可能だ。
ストレージも充実している。まずSATAポートは全部で10基搭載している。うち、6ポートはRAIDに対応、4ポートはRAID非対応となる。8ポートは一列に並んでおり、もう2ポートはSATA Expressと共用となる。ほか、M.2も1基搭載しており、こちらは前世代のPCI Express(2.0) x2接続(10Gb/s)ではなくPCI Express(3.0) x4接続(32Gb/s)の「TURBO M.2」仕様だ。長さの規格として、2242/2260/2280の3タイプをサポートする。