アイリスオーヤマ「IC-FDC1」

アイリスオーヤマの「IC-FDC1」は、2,000mAhのニッケル水素バッテリーを搭載したコードレスタイプ。可動式のヘッドで垂直から水平まで倒して使えるのが特徴だ。除菌用のUVランプ、毎分約6,000回振動する叩きパッドを搭載する。20μmのゴミまで感知する「ダニちりセンサー」が3段階に光って掃除状況を知らせてくれるのがわかりやすい。

アイリスオーヤマの「IC-FDC1」。可動式のヘッドで垂直にも水平にも動かせる点もユニーク。実売価格19,800円前後

コンパクトな本体に、叩きパッド、UVランプなどを搭載。布団クリーナーのオーソドックスな機能をしっかり押さえている

充電回数は約300回のため、長年使用したい人には向かないが、20,000円以下の実売価格で必要な機能はしっかりと押さえているうえ、本体をそのまま立てて収納できるなどコンパクトな設計も魅力だ。収納場所に限りがあり、コードレスタイプを求める人にオススメ。可動式のヘッドは、ソファなど平らでない場所でも使いやすい。本体重量は約2.1kg。

水洗いが可能なダストカップとフィルターを採用

ダイソン「Dyson V6 Mattress」

「Dyson V6 Mattress」は、毎分最大11万回転する「ダイソン デジタルモーターV6」や、風量を強めて微細なゴミと空気を分離する「2 Tier Radial サイクロン」を搭載。強力な吸引力が特徴だ。布団用のミニモーターヘッドとフトンツールのほか、コンビネーションノズル、隙間ノズル、延長ホースが同梱されている。密閉性の高い設計と、排気部分に取り付けた「ポストモーターフィルター」の採用により、0.3μmの微細な粒子を99.97%以上捕集できると謳う。

吸引力や遠心分離力を高めた、ダイソンの新シリーズに布団用パーツをセットにした「Dyson V6 Mattress」。直販価格47,304円(税込)

リチウムイオン電池の一種であるニッケルマンガンコバルト充電池をバッテリーに採用しているコードレスタイプ。ニッケル水素充電池に比べると、繰り返し充電に強い。本体重量もミニモーターヘッド装着時で1.63kgと、これまで紹介した5機種の中で最も軽い。布団を叩く機能やUV照射、布を巻き込まないようにする機構など、寝具に特化していないため、とにかく吸引力の強さを優先したい人向けだといえる。

2種類の布団用ツールのほか、延長ホースと2つのノズルを同梱する

強力な遠心分離力により、ダストカップの中で大きなゴミと微粒子、空気をしっかり分離して捕集

布団ケア家電の需要は今後も高まる

日本では、古くから布団を天日に干す習慣があった。しかし、昨今は花粉や黄砂、PM2.5の飛散といった大気汚染、外に洗濯物を干せない高層マンションや、昼間に布団を干せない共働き世帯、体力的に布団を移動させるのが難しい高齢者の増加などで、従来の布団ケアが行いにくくなっている。こうした背景もあって、布団ケア家電の需要は今後も高まるだろう。

さまざまな事情によって布団ケアが難しくなってきているとはいえ、怠っていると、健康を大きく害する危険性がある。現在、喘息をはじめとするアレルギー疾患の原因のほとんどがハウスダストといわれているが、その主要因はダニだ。ダニの大きさはほとんどが1mm以下で肉眼では確認しにくく、布団の中に何十万匹と生息していても気付くことはほぼない。そのフンや死がいはもっと小さいので、さらに気付くのが難しいだろう。

これらハウスダストは、知らないうちに体調不良の原因となっていることもある。実は筆者もその一人で、数カ月間、原因不明の体調不良に悩まされていた。そこでハウスダストを疑い、布団ケアを徹底してみたところ、症状が一気に改善されたのだ。心当たりがある人はこれを機に、できれば布団クリーナーを用いて、布団ケアを実践してみてほしい。