dynabook D81/SBには、地上/BS/CSに対応した3波Wチューナが搭載されている。テレビ視聴ソフトは、従来モデルおよび下位モデルには「dynabook TV Center」が採用されているが、本機はピクセラ製視聴ソフト「StationTV X」の東芝PC向けとなる「StationTV X for TOSHIBA」が採用されている。いずれもできること自体に大きな違いはないが、いくつかStationTV Xにしかない機能がある。そのひとつが「ハイブリッドキャスト」だ。
ハイブリッドキャストとは、テレビ放送とインターネットを連携した無料の新しいテレビサービス。従来からあるデータ放送の拡張版のようなものだが、より多様な情報を放送中の番組の上に表示することができる。スマホやタブレットとの連携も可能。NHKでは2013年後半からサービスの提供を開始しているが、民放で本格的にサービスが始まったのはまだここ最近のことだ。
実際にStationTV Xを起動してハイブリッドキャストを試してみたが、番組を見ながら気軽にニュースや天気などの情報をチェックできるのは便利だった。もちろん、これらの情報は従来からあるデータ放送でも表示可能だが、データ放送では画面が完全に切り替わってしまう(見ている番組が小さなウインドウで表示され、その周囲に各種情報が配置される)。しかしハイブリッドキャストの場合は今見ている番組の画面はそのまま、ニュースなどの情報をオーバーレイ表示することができる。その違いが意外と大きく感じた。
ちなみにハイブリッドキャストは動画やインタラクティブなコンテンツも表示できるとのこと。現状では、ニュースや気象情報などの配信が中心だが、コンテンツ次第では面白いサービスに発展するのではないかと感じた。