KDDIは17日、第31期定時株主総会を開催した。昨年の株主総会で、株主から「お土産があった方がいい」という指摘を受けていたせいか、今年はバウムクーヘンがお土産として配られた。今年は株主からどのような指摘や質問があったのだろうか。まとめて紹介する

株主総会に登壇するKDDIの田中孝司社長。会場の様子はプレスルームのモニターを通じて、記者団にも公開された

今年はしっかりお土産を用意

昨年度、株主からは「株主総会には、お土産が必要ではないか」と提案されていた。これが影響したのか、今年度の株主総会には、バームクーヘンとタオルのお土産が株主一人ひとりに手渡されていた。

株主一人ひとりに手渡されていた、バームクーヘンとタオルのお土産

株主の減少はどう考えてる?

最初の質問は、株主が減少している理由について問うもの。KDDIによれば、平成27年3月31日現在の株主数は57,236名で、前期末比1,780名減だった。この理由について、代表取締役執行役員副社長の両角寛文氏は「この1年間、弊社の株価が順調に推移してきたことから、株主様が利益を実現するために売却をされたものと理解しています」と回答。

今後、KDDIでは個人株主を増やすべく、様々な施策を行っていくという。そのひとつが株式分割。同社では株式を3分割することで1株当たりの投資金額を引き下げ、株式を購入しやすくする。このほか増配の強化、個人株主に向けたサイトの充実化、株主に向けた施設見学会などのイベントの実施、個人投資家セミナーへの積極的な参加、株主優待の充実などを行っていく考え。両角氏は「弊社の株式に魅力を感じていただけるよう、引き続き努力していく所存です」と説明した。

両角寛文副社長

2期連続・2桁の利益成長を達成した

年間配当金は13期連続増配(写真左)。第32期も増配を予定する(写真右)