watchOS 2はネイティブアプリに対応
Apple Watchは、watchOSがバージョン2になり、ネイティブアプリの開発が開放される。iOS 9の説明で開発言語のSwiftが「Swift 2」となり、オープンソース化されることが発表され、会場は大いに沸いていたが、このネイティブアプリ開発が可能になることも、開発者にとっては大きな発表だ。
“完成度を高めた”新OS X
OS Xは、開発コード名「El Capitan」と名付けられた新バージョンが発表された。現行のOS X 10.10「Yosemite」の次期バージョンであり、米国ヨセミテ国立公園から名付けられた現行版に対して、その公園内にある花崗岩の1枚岩エル・キャピタンから名前を取ったことからも分かるように、基本的にはマイナーバージョンアップと見ていいだろう。
恐らく最終的には多くの改善点や修正点が明らかになるだろうが、基調講演で触れられた機能は多くはない。注力したのは「体験」と「性能」の2項目で、「体験」ではスポットライトやウィンドウ管理について説明された。
スポットライトは、Google NowやMicrosoftのCortana、ウィンドウ管理ではWindowsの影響が伺える新機能が追加されており、他社がすでに実現していたり紹介したりしているのと似た機能に触れ、目新しさはない。UIの洗練度などのポイントはあるが、現時点でそれ以上の評価はできない。
パフォーマンスではコードの最適化などによる性能向上や、iOSと同じくMetalの採用によるグラフィックパフォーマンスの向上といった変更点もあり、「完成度を高めた」位置づけと考えていいだろう。開発者向けベータ版はすでに提供され、今秋には一般向けに無償公開される。