キックスタンドは3段階、充電はmicroUSB経由に
デザインは、ロゴをのぞくとSurface 3 Proを継承・縮小した感じで、高級感がある。iPad Air 2と比較した場合、やはりまだ重いし分厚い。しかし、使い勝手の面でいえば、iPadにはない美点がいくつもある。
最大のポイントが「キックスタンド」だ。もはやSurfaceの顔ともいえる機構だが、映像を見たりペンでメモをとったりする時に、卓上に角度をつけて置けるので快適だ。特に動画視聴時には便利である。Surface 3 Proのキックスタンドは傾きを無段階に調整できたが、Surface 3のキックスタンドは3段階の調整に留まる。自由度が落ちたので残念といえば残念だが、よく使うスタイルは3段階のどこかに含まれており、使ってみれば許容範囲内だった。
別売だが必須の周辺機器といえるのが、「ペン」と「タイプカバーキーボード」だ。ペンはカラーバリエーションが増えたものの、Surface 3 Proのものと変わらない。タイプカバーキーボードは、サイズがひとまわりコンパクトになっている。その一方で、Surface 3 Pro発売から熟成期間があったためか、Surface 3のタイプカバーは、3 Proのものに比べタイプ感が向上している。なお、Surface 3本体とタイプカバーを接続する接点は、3 Proの時代から変わっていない。だから3 Pro用のタイプカバーを接続し、使うこともできた。しかし、当然本体からははみ出るので、「少しでもキーが大きいキーボードが欲しい」場合以外にはお勧めしかねる。
電源は、専用端子からmicroUSBになっている。付属の電源アダプターも、USBを差し込むタイプのコンパクトなものだ。付属のケーブルには電源ランプがついていて、充電中であることが一目でわかるようになっている。
一方、Surface 3のmicroUSBによる給電が、完全に汎用なものかというと、そうではなさそうだ。手元にあるいくつかのUSB給電器を使ってみたが、充電しながらの場合、2A以下しか出ない出力の弱いものではうまくいかなかった。付属のアダプターは5V・2.5A仕様なので、これより低い出力のものは「万が一の時に給電・充電もできる」くらいに考えておいた方がいい。この辺はiPadなどのタブレットも事情が似ているが、よりシビアな印象を受けた。だが、付属のアダプターとケーブルがよくできているので、充電器を持ち歩く必要があるならこれでいいのでは、という気もした。