iOSへの意識は勝者の余裕か?

今回の発表では何十回「iOS」という単語が飛び出したかわからない。それも単純にライバルとして名前が出ただけではなく、Googleのサービスが対応する相手として、Androidと対等の関係として登場したのだ。

Google Photos、Google Now、Cloudメッセージング、そしてCardboard SDKがiOSに対応し、Androidと同等のサービスが提供される。もはやiOSは「敵」ではなく、Googleが求めるユーザーデータ収集のための「餌場」としてしか認識されていない、そのような思いすら感じさせた。

Android Mのアップデート内容を見たときは、なんてiOSに似せてきたのだろうと思ったが、OS単体ではなく、バックに控えたシステムまで含めて見ると、iOSとはかなり似ても似つかない怪物に育ってしまった、という感がある。

ハードウェア新製品の発表こそ(Cardboard 2.0を除いて)なかったが、今回の発表は非常に興味深いものとなった。来月にはAppleがWWDCで新しいiOSやサービスの概要を紹介するだろうが、Appleはどのような進化を見せてくるのだろうか。2つのモバイルOSが目指す未来の姿を比較する上でも、こちらも同様に興味深い。

(記事提供: AndroWire編集部)