そろそろ現実になるプロジェクトたち
このほかの製品/技術については非常に予想が難しい。とくにウェブサービス系については正直言ってさっぱり予想できないので、具体的なハードウェア製品やプロジェクトに絞って予想していこう。
最有力候補に挙げたいのが、今夏にも公道デビューする予定の自動運転車だ。まだ実験段階であるし、市販の目処などもまったく立っていない状況であるが、先日米国ではプレス向けのお披露目があったばかりでもある。Googleが目指す自動運転車は単にドライバーが楽になるといったレベルの話ではなく、都市部のインフラや土地利用のあり方まで変革しうる巨大なプロジェクトになるため、基調講演のどこかでなんらかの報告があるだろう。
また、2014年にGoogleが買収した「Nest」を中心としたホームオートメーション(スマートホーム化といったほうが現代的だろうか)についても、何らかの発表があると予測する。アップルが昨年発表したiOSの「Homekit」対応製品が6月にも登場すると言われており、これに対抗する意味でもそろそろ動きがあるはずだ。
そのほか注目しているのが、年内にプエルトリコで実証実験がはじまる予定の、自由にカスタマイズ可能なスマートフォン端末「Project Ara」だ。メーカー主体のモバイル端末開発とは対極にあるプロジェクトなだけに困難も大きいが、実現すればインパクトの大きな革新となるのは間違いない。新たなプロトタイプ端末のお披露目などが行われるのではないかと見ている。
同様に、3Dスキャナのプロジェクト「Project Tango」についても、韓国LG電子と共同で年内をめどに端末に搭載しようとしていると言われており、こちらもそろそろ何らかの形(例えば次期Nexusに搭載など)で登場する可能性がある。こちらはProject Araよりも登場する可能性は高いと見ている。
また、Google Glassの後継となるウェアラブル製品のプロジェクトにも注目したい。再びメガネの形状をとるのか、まったく異なる形状(例えば靴など)になるのかはわからないが、GoogleがAndroid Wear以外のウェアラブルを諦めていないことは明らかだ。こちらも何らかの発表がある可能性は高いと見ている。