続いて、「大学時代にVRやインタラクティブデザインなどを勉強していた」という、ギーク女優の池澤あやかさんがゲストとして登壇し、実際にFOVEを装着してシューティングゲームを体験した。
池澤さんは、視線の動きに合わせて敵に照準が合ったり、眼からビームが発射されたりするたびに歓声をあげ「自分が超人になった気持ち。すごいですね。これは新しい体験。視界が広くて見ている映像もとても自然です」と興奮した様子だった。
これに対して、同社のロックラン・ウィルソンCTOは、「FOVEは解像度が2,560×1,440ドットと高精細で、視野も100度以上と広い。また、視線追跡技術によりユーザーが注視している部分にピントを合わせ、ほかをぼけさせることもできる。そのため、一般的なHMDよりも自然なVR体験ができる」と説明。小島氏も「今までのHMDはすべてにピントがあっていて、長時間使用していると気持ち悪くなることがあった。FOVEはそういったVR酔いが起こりにくい」とコメントした。
次に、特別ゲストとして筑波大学附属桐が丘特別支援学校に在籍する沼尻光太さんが紹介され、身体にハンディキャップがある沼尻さんがFOVEを装着して目線でピアノを演奏する映像が上映された。沼尻さんは「手にあまり力が入らないため自分でグランドピアノを弾くのが難しいのですが、このような新しいテクノロジーのおかげでそれが実現できて嬉しかった」と感想を語った。