既報の通りKDDIは14日2015年夏の新製品発表会を開催し、2015年の春モデルとして話題を集めた「ガラホ」こと「AQUOS K」の新モデルを発表した。前日にドコモから同様のフィーチャーフォン型Android端末が登場しただけに注目を集めたが、新AQUOS Kはどのような点が変わったのだろうか。
大きな変更はVoLTE対応のみ
初代AQUOS Kとなった「SHF31」は、Android 4.4ベースのスマートフォンながら、フィーチャーフォンのようにテンキーや十字キーを搭載した折りたたみ式モデルとして登場した。操作系はフィーチャーフォンのようにテンキーや十字キーを使いつつ、4G LTE(下り最大150Mbps)をサポートし、メールやSMSと並ぶ連絡手段としてLINEアプリがプリインストールされていた。
一方で、Androidスマートフォンとして考えるとGoogleアカウントやGoogle Playからのアプリインストールに非対応(auスマートパス経由で約100種類のアプリが利用可能)、フィーチャーフォンとして考えると、ezWebなどが利用できない、といった制限もあった。
こうした特徴と制限は、後継モデルとなった「SHF32」にもほぼそのまま引き継がれている。新機能としてはLTE回線上で音声通話を行う「VoLTE」に対応し、VoLTEのオプションであるボイスパーティー(30人までの同時通話機能)にも対応したことが挙げられる。わずか3カ月でのアップデートなので、ほとんど変更する余裕もなかったと見るべきか、あるいはもともとこの仕様で出す予定だったものを、1シーズン早く出すためにVoLTE対応を見送ったと見るべきかは悩ましいところだ。
SHF32の本体そのものはSHF31とまったく同じデザインだ。実際、本体そのものの中身もほとんど変わっていないということで、CPUなど処理性能に関する部分は同じだという。カラーリングは色の系統こそ同じだが、SHF31よりもやや落ち着いたカラーを採用しており、カーソルキー(および、レッド系ではテンキー盤面)の色もボディ色と同色にまとめられた。トップパネルの仕上げもメッシュやカーボン調の仕上げを排したシンプルなものになっている。ちょっと派手めだったSHF31と比べると、落ち着いてより広いユーザー層に受け入れられそうだ。