au WALLET Marketとは
同社では、新たなショッピングサービス「au WALLET Market」を2015年夏より開始する。これはauショップのショップスタッフが、来店者の要望や嗜好に合わせた商品、定期購入商品をタブレットを用いて紹介し、購入の手助けをするサービス。田中社長は「通常では出会えない、魅力的な食品や生活用品を揃えていく。auショップをより身近で魅力的な空間へ進化させていきたい」と説明する。
ここからは田中社長に代わり、コンシューマ マーケティング本部の村元伸弥氏がサービスの詳細を説明した。村元氏はまず、EC市場が拡大の一途を辿っていること、リアル店舗側にも規模拡大のニーズがあることを紹介。KDDIには約3,600万人の利用者がいること、auショップは全国に2,500店舗を展開しており、月間で約1,000万人の利用者が訪れると説明した。こうした背景から、通信事業者ならではの充実したサポート体制で物販事業へ参入すれば「単なるEC(電子商取引)にとどまらない、ECの次のコマースビジネスを実現できる」(村元氏)と判断した。
消費者側には、これまで「オンラインショッピングに興味はあるけれど面倒くさい」「良い物の探し方が分からない」「クレジットカード決済が不安」といった声があった。そこでau WALLET Marketでは、これまでネットショッピングをしたことのない利用者でも便利に安心して買い物を楽しめる環境を整えていきたい考えだ。
例えばauショップでは、食の安心・安全にこだわりぬいた商品を厳選して、消費者の元へ届ける仕組みをつくる。またau WALLET Marketサイトでは、高級レストランやエステ、舞台チケットなども取り扱う予定としている。
au WALLET Marketの開始は、au WALLETの利用者増にもつながる。KDDIではau WALLET Marketでの買い物にau WALLETを利用する場合、WALLETポイントが最大で3倍になるほか、WALLETポイントを支払いに充てるといった施策も用意している。田中社長は、最後に「本気で物販をやっていきたい。auショップを活性化して、地域に愛されるauショップにしていきたい」と結んだ。