ドックや外部ディスプレイなど、環境整備に期待
MacBookではUSB-Cも含めて、外部ポートはさほど重要性を感じることはありませんでした。とはいえ、もしも今後USB-Cポートを搭載するMacが増えていくとすれば、充電以外の用途をきっちりと整えて行く必要があります。
MacBookには、USB-Cから通常のUSBポートへの変換コネクタ、USB-CからUSB-Cポート・通常のUSBポート・ディスプレイ出力(HDMIもしくはVGA)というコンビネーションのコネクタが用意されています。しかしこれらのコネクタだけでは不十分と言えるでしょう。Appleが何を意図して(隠して?)いるのかは分かりかねますが、USB-CポートからThunderBolt2(DisplayPort)に変換するアダプタが必要です。
さらに言えば、少なくともMacBook Air 13インチと同じ外部ポート構成になるようなドックを売り出してくれても親切ではないか、と思います。もっとも、Appleに期待するより、サードパーティーの仕事が早いかもしれません。
あるいはディスプレイの進化も期待しています。USB-Cケーブル1本をつなげば、充電・給電、ディスプレイ出力、USBハブ機能が使えるようなインターフェイスを備えてくれると、これ1台をデスクに置いておけばMacBookをスマートに使いこなせます。
一方で、ワイヤレス化、クラウド化が進んで、やっぱり充電用途だけで良いんじゃない?という結論が最終的に待っていることにも期待しています。
ディスプレイは現状でも、1080pまではApple TVを接続したディスプレイに無線で飛ばすことができます。デジタルカメラからも、Wi-Fiで写真を取り込めますし、iPhoneで撮影した写真はiCloudフォトライブラリを通じて自動的に「写真」アプリに入ってきます。 問題は写真以上に大きなデータの保存ということになりますね。
松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura