限りなく、使う頻度は少ない

結論は早い方が良い、ということで、この議論を終わらせてしまいましょう。

「MacBookのUSB-Cポートは、1日1度しか使わなかった」

もう、USB-C対応のアクセサリがないとか、ポート数が少ないとか、そういう話じゃなかったんです。MacBookを使う上で、USB-Cポートに何かを差し込むのは、帰ってきてから、家に置きっ放しにしていた充電アダプタに差し込むときだけ。それ以外でこのポートに何かを差し込むことはなくなりました。

バッテリーの持続時間が長い、という話はこれまでもしてきましたが、故に出先で電源を探すことも、バッテリー残量が減ってきてそわそわすることもなくなりました。数日で、ACアダプタそのものを持ち歩かなくなります。

外部ディスプレイに接続することもなく、デジタルカメラから写真を取り込むこともなく、外付けハードディスクにデータが入っていることもない。MacBookを使うのは、こうした「これまでのパソコン的な何か」がない人たちであり、用途だと割り切っていることが大切です。

裏を返せば、上に触れることが1つでもあるなら、MacBook AirやMacBook Pro 13インチを選ぶべき、と思いました。

固い

USB-Cポートを使うのは付属の電源ケーブルだけ。MacBookを選ぶべきかどうかの非常に分かりやすく、検討し始めて早々に現れる分岐点の存在が明らかになったところで、USB-Cポートの使い心地を一言で表すならこうです。

「固い」

比較対象はこれまでのUSBポート、そしてAppleがMacBookシリーズのために考え出した磁石でくっつく電源コネクタ「MagSafe2」。前者はとにかく、MagSafe2はコネクタを近づければ吸い付いて充電が始まり、指でもちょんと当たれば本体と離れる、そんな優れたコネクタです。

付属のUSB-Cケーブルは、両端とも同じコネクタが搭載されている。コネクタとしてはLightningのほうがより小さく、iPhoneなどにこれが搭載されることはなさそうだ。それにしても、差し込みも引き抜きも固い……

筆者もMagSafe2には、覚えているだけで3度は助けられました。充電中のMacBook Proの電源ケーブルに足を引っかけてしまい、「これはもうテーブルからMacが落ちた、終わった」とスローモーションで真っ青になる瞬間。

そんなぞーっと背中に気持ち悪い寒さが走ったものの、Macはびくともせず、ケーブルだけがただ外れて落ちるだけで済んでくれるのです。これだけで、MagSafe2の御利益を感じずには入られないわけです。しかしMacBookのUSB-Cポートは、普通のUSBポートと比べても固く、しっかりとコネクトされてます。怖くて結局少し持ち上げただけでやめましたが、MacBookが持ち上がるくらい、というとその固さが分かると思います。心持ち、USB-Cポートが両端に付いているケーブルも太いですし……。

この固さは、足を引っかけたら、確実にMacBookもろとも床に落ちるパターンです。

つまり、充電しながらMacBookを使うな、ということでしょうか。それは言い過ぎにしても、確かにバッテリーの持続時間を考えると、充電しながら使うシチュエーションは日中はありませんでした。

また、もしも家に帰ってきてさらにMacBookを使い続ける際、充電が必要なほど電池が減っていたら、多分その日はもう仕事をやめた方が良い、というくらい働いているはずです。