学習もできる赤外線リモコン機能
テレビや部屋の照明を消し忘れたときに便利なのが、HC100RCの赤外線リモコン機能だ。留守のときにテレビや照明を操作して、在宅であるかのように装ったり、画面に表示されている室内の温度を確認して、ペットのためにエアコンを操作したりということが簡単に実現する。
リモコンの設定は、プリセットまたは学習機能を利用する。プリセットはメーカーごとにリモコンのパターンがいくつか用意されており、その場でテストを行えるようになっている。設定がない場合でも、本体正面にあるリモコン用赤外線受信部に向けて、登録させたい機器(例えばエアコン)のリモコンを操作することで、HC100RCに学習させることが可能だ。
ただし、すべてのリモコンが学習できるわけではない。筆者宅のエアコンはプリセットが用意されていなかったので学習させようとしたものの、信号を登録できなかった。また、プリセットが使えないこともある。もう1台のエアコンは用意されているプリセットでは反応しなかったため、学習モードでリモコン信号を手動登録する必要があった。リモコンが使えるかどうか(登録できるかどうか)は、実際に試してみるまで分からないので注意が必要だ。
ちなみに学習モードでは、「1」、「2」というボタンもあり、赤外線リモコンで操作する機器を自由に登録できる。試しに扇風機のリモコンを登録したところ、問題なく動作した。加湿器や空気清浄機など、いろいろな機器が利用できるだろう。
リモコン機能は、用意されたプリセットを利用する「プリセットモード」と、リモコンの信号を手動で登録する「学習モード」を用意している |
プリセットモードではメーカーとパターンを選んでテストを行う。ソニーのテレビで試したところ、問題なく操作できた |
【写真左、写真中央】学習モードでは、登録したいボタンをタップしてから、本体に向けてリモコンを操作する。テレビや照明、エアコンで用意されているボタンは異なるが、どのボタンに何を登録してもかまわない。【写真右】エアコンのリモコン画面。「STOP」、「20℃」「22℃」「24℃」の暖房、「25℃」「27℃」「29℃」の冷房というボタンが利用できる。暖房と冷房の設定温度は、省電力を考えて控えめな設定だ |
生活が快適になるネットワークカメラ
温度センサーと赤外線リモコン機能は、アイデア次第で使い方が広がる楽しい機能だ。部屋にいる子供やペットの体調管理だけでなく、これからの暑い季節には、家に戻る前にエアコンをつけて部屋を冷ましておくなんていう使い方にもぴったり。部屋の様子を確認できることに加え、生活を今よりも少し快適にできるのが、HC100RCの魅力だろう。
今回は詳しく触れなかったが、HC100RCは映像内の動きや物音を検出するとスマートフォンに通知する「動体検知機能」や「音声検知機能」なども搭載している。動きや物音があったときの部屋の画像や動画をメール送信できるなど、ひと通りのセキュリティ機能を備えており、防犯目的でネットワークカメラを導入したいという用途にも対応可能だ。