276万倍の価格差を楽しむ展示!?
2階は日用品や菓子、酒などが販売され、処方せんを受け付けてくれる調剤受付カウンターもあるフロア。日用品を取り扱うことで来店頻度を高める狙いもあり、気軽に立ち寄れる印象だ。
3階と4階ではいずれもブランド品を取り扱う。3階はブランドオフが運営する「BRAND OFF TOKYO」のコーナーになっている。壁一面にHERMES(エルメス)のバッグがびっしり並び、担当者は「HERMES本店の品揃えよりも多いはずだ」と豪語する。そんななか、目を引くのはショーケースに収められた「13,800,000円のバッグ」と、そのすぐ手前のワゴンに積まれた「5円のバッグ」の、276万倍の価格差を楽しむ展示。そして、じゅうたんの上にふっかふかのソファが置かれたVIPスペースまで用意。リッチな商品はリッチな気分で買い物してほしいという思いから設置したそうだ。
4階のブランド品コーナーでは、特にネクタイの品揃えが充実。ネクタイだけで30以上のブランドを用意したと言う。財布や靴、ベルト、万年筆、ジッポライターなど贈答にも利用できる様々な商品が並ぶ。
【写真左】ケタ数をまちがえているのではないかと目を疑う13,800,000円のバッグ。ヤマダ電機に並ぶ商品の中で最も高価なものではないだろうか。【写真右】こちらも目を疑う5円のバッグ。逆にヤマダ電機でこれより安い商品はおそらくないだろう |
訪日外国人が喜ぶアイテムが集結
5階は季節に合わせた全国各地の名産品や特産品を集めたフロア。ぞうりやのれん、手ぬぐい、湯呑み、茶碗、箸、やまと人形、キセル、招き猫、風鈴など、いかにも日本みやげらしい商品が目白押しとなっている。訪日外国人のみならず、海外へ持っていくおみやげを探している人にとっても便利な売り場だ。
【写真左】5階のお土産品フロア。売り場に舞妓さんが現れるのはオープン日だけとのこと。折角なのでたまに現れてほしいところ。【写真右】壁いっぱいのきらびやかな扇子、時代劇に出てきそうな番傘、涼しげな浴衣など、日本のお土産が大量に展示されている |
6階と7階でようやく、一般的な家電量販店で見かける家電製品やゲームなどの商品が並ぶ。とはいえ、ここもいわゆる通常の家電量販店とは異なる仕掛けがあり、来店するあらゆる人が楽しめる店作りになっている。
例えば、中国からの観光客がよく購入する炊飯器を大量に取り揃えている。特に人気なのは象印マホービンとタイガー魔法瓶の炊飯器だそうで、東芝ライフスタイル製品が続く。本体カラーは赤が人気のようだ。また、炊飯器と並んで人気なのが空気清浄機。大気汚染が深刻化していることもあり、日本とはニーズがケタ違いだ。さらに温水洗浄便座やステンレスボトルも春節や国慶節といった中国の祝日には「売り場が空っぽになるほどの勢いで売れる」(担当者)。