低速だからなめらかな仕上がり

EJ-CF10Aは、モーターが1分間に32回転するスロージューサーだ。低速回転のおかげで、モーターによる温度の急上昇を抑えて食材の酸化や栄養素の破壊を防ぐ。低速だとアスパラガスなどの硬い食材や、水分が少ない葉物野菜などからもしっかりジュースを搾り取れ、ニンジンなど繊維の多い食材でも、なめらかでサラッとしたジュースを搾れる。カッターで食材を切り刻んで液状化させるフードプロセッサーやミキサーの類とはまったく異なるできあがりだ。

合体させたスクリューとフィルターを本体の容器内部に装着。上から下にはめ込むだけなので直感的で、手間なく簡単

運転中に材料が外に飛びださないように、材料投入口を持つフタを装着。ここでも開閉のガイドマークがあり、わかりやすい

電源スイッチは背面に。スイッチを上方向に倒すと右回り、下側に倒すと左回りに回転。内部で食材が詰まった際などにスクリューを逆回転させられる

スロージューサーとして使用する際は、向かって左側から搾りかすが排出され、右側からジュースが抽出される

本体フタ上部にある投入口から食材をゆっくりと入れていく。投入口を通りにくい場合は、付属のバーで押さえつけながら下に落とし込む

葉物野菜など水分が少ない食材は、リンゴや柑橘類など水分が多い食材と組み合わせるのがベター。味も飲みやすくなる

ニンジン、リンゴ、小松菜、レモンをミックスした自家製青汁が完成。一度に飲みきれない場合は保存容器に移し替えて冷蔵庫で冷やしておけば1日ぐらいは問題なく飲める

大豆の水煮から自家製の豆乳も作れる。大豆だけだとペースト状になってしまうため、水を加えながら液状にして抽出していく

ジュース出口には専用のキャップも付属。使用後の液体の滴下を防ぐ

フローズン機能の追加はうれしい進化

フローズン用アタッチメントに付け替えると、凍らせた食材をすりつぶしてシャーベットやジェラートのような冷たいデザートを作ることができる。世間一般的にみれば特段珍しい機能ではないが、ジュースプレッソでは今回が初の対応である。フローズン用アタッチメントが1つ追加されただけのように思われるかもしれないが、実際には凍った食材をすりつぶせるだけの十分な馬力(トルク)を持つモーターを組み込む必要があり、本体の大きさをそれほど変えずに実現したのはスゴイことなのだ。

前述のとおり、分離可能なスクリューとフィルターの採用により、手入れはかなりラクになった。それに加えて、フローズン機能の搭載だ。順当な進化を遂げた3代目で、スロージューサーとしての完成度はかなり高いと評価できる。

スロージューサー使用後の内部の搾りかすの様子。中に残っているのは廃棄するものなので、ざっと水で洗い流した後、細かいすき間に入り込んだかすをブラシなどを使って念入りに取り除いていく。食洗機にも対応する