留目氏は会見で、社長就任の要請を受けたのが、正式発表となった3月2日の1週間前であったとコメント。
「ロッドから、社長をやってもらう、と直接言われ、その場で即答した。レノボには人材開発プランなどがあり、そのなかで様々な要望を出し、米国勤務もその中で実現した。いつかは日本でオペレーションをやりたいと考えており、ロッドにもその意向を伝えていた」と、自ら、将来の目標に社長への就任を掲げていたことも明かした。
さらに、「日本人社長として、日本の顧客のより身近な存在になれると考えている。写真を撮影しても、アナログのアルバムにしまい切ったままという、日本のデジタルライフスタイルの現状と課題については私の方が理解している。部品やツールを提供するだけでは使われない。もっと用途を提案していく必要がある。また、法人市場においても、なぜ、日本の企業において、生産性が低いのかといったことも、日本人の私の方が理解しているはずだ。日本人であるからこそ、日本の市場環境に適した提案ができると考えている」と述べた。
留目新社長は、1994年に早稲田大学政治経済学部卒後、トーメン、モニターグループ、デル、ファーストリテイリングを経て、2006年にレノボ・ジャパンに入社。2007年には執行役員に就任し、翌年には法人向け市場を担当。2009年には執行役員常務に就任し、戦略、オペレーション、製品事業、営業部門などを統括。2011年からはNECパーソナルコンピュータの取締役を兼任。2012年6月からは、Lenovo Group米国本社戦略担当部門に赴任し、全世界の事業統合を担当。2013年1月にはレノボ・ジャパンの執行役員専務に就任し、2013年4月からはレノボ、NEC両ブランドのコンシューマ事業を統括してきた。1971年生まれ、43歳。