まさか作れるとは思わなかった
まずは自動調理メニューで作れる唐揚げから。唐揚げは大好きなのだが、がっつり油を使う料理なので、自宅では調理したことがない。大量に油を使うのは何かと怖いし、温度や時間に気を配るのも大変だし、何より大家族でもないから油を大量に消費するのがもったいないのだ。
それが、リクックだとどうなるのか?
リクックが担当するのは最後の揚げる過程だけなので、まずは一般的な唐揚げ同様に市販の唐揚げ粉を鶏もも肉にまぶしていく。
……いや、ここまでは通常の唐揚げも簡単なのだ。難しいのはここからで、油を大量に用意して、温度と揚げ時間に気をつけて張り付いていなければならない。あと、単純に料理に慣れていない身としては、油を使うのが怖いということもある。
その点、リクックは自動調理メニューの「からあげ」ボタンを、電子レンジ感覚でポチっと押すだけだ。拍子抜けするほど簡単である。一度ボタンを押したら放置していてOKというのがうれしい。とはいえ、あまりに簡単すぎて、逆に疑問が湧き上がってくる。油を使わずに、本当に揚げ物がおいしくできあがるのか?
これは確かに唐揚げだ。普通に作った唐揚げと100%同じかと言われると、油を使っていない分、若干サクサク感が少ない気もする。だが、そもそも自分で作ると焦がしたり温度を間違えたりで、サクサク感を気にするレベルに到達しないだろう。そんな筆者が唐揚げを作れたということが、未だに信じられない。……まぁ作ったのはリクックなんだけど。
洗い物が比較的ラクなのもリクックの長所。洗うのはフライ用受け皿と網だけだし、これらは分離するので洗いやすいのだ。網についた唐揚げの衣はさすがに水でサッと流すだけでは落ちず、ゴシゴシとこすらなくてはならないが、油で揚げ物をした時の後始末の面倒くささを思えばこんなの楽勝だと思える。