「Iconia Tab 8 W」の本体サイズは約幅128×奥行き214×高さ9.75mmで、重量は約370gだ。8型Windowsタブレットの平均とほぼ同じか、わずかにコンパクトで軽いといったところ。見方を変えれば実売価格で2万円を切る激安モデルでありながらも、標準的なサイズと重量に収まっている。

片手でしっかりホールドできるサイズ。重量は約370gと、片手でも持ち続けられる重さだ

高さは9.75mmで標準的な厚さだが、実際に手にしてみるとスリムな印象を受ける

フェイス面のベゼル幅が約7mmと狭いため、見た目としてはスリムな印象を受ける。背面の素材は樹脂製だが、細かなエンボス加工と背面上部および側面のシルバーのあしらいによって安っぽさは感じられない。何度も繰り返して恐縮なのだが、低価格モデルでこれだけ「スタンダード」なデザインを実現しているのは評価できる。

「Iconia Tab 8 W」の本体前面。ベゼル幅は約7mmで、なかなかスタイリッシュなデザインだ

背面のボディカラーはホワイト。エンボス加工が施されているため、しっかりとしたグリップ感がある

液晶ディスプレイの解像度は1,280×800ドットで、8型Windowsタブレットとしては標準的といってよいだろう(フルHDクラスの製品も増えているが、価格を考えれば妥当なところ)。液晶パネルの駆動方式はIPSで、視野角は広く発色も上々のデキ。

ただ、液晶パネルと表面の保護ガラスの間にわずかなスキマがあるためか、光の反射が目立ったり(光沢のあるグレアタイプのため止むを得ないのだが)、視差が原因となるタッチ操作時のわずかなズレが発生することもある。液晶パネルとガラスのスキマを樹脂で埋めた「ダイレクトボンディング」であればこのような症状は抑えられるのだが、安価なモデルにそこまでの要求は高過ぎるだろうか。

解像度1,280×800ドットでIPS方式の液晶ディスプレイを採用。5点マルチタッチに対応している

インタフェースとしては、microUSB、microSD/SDHC/SDXCメモリカードスロット、ヘッドホン出力が用意されている。映像出力端子はないので、テレビや液晶ディスプレイに接続して画面を出力することはできない。この点は評価が分かれるところだ。

天面部分にはmicroSD/SDHC/SDXCメモリカードスロット、microUSB、ヘッドホン端子が用意されている

底面部分はインタフェースがないスッキリとしたデザイン

右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが用意されている

無線機能はIEEE802.11b/g/nの無線LANと、Bluetooth 4.0に対応している。Webカメラの有効画素数はフロント/リアともに200万画素だ。試しにカメラを使ってみたのだが、画質がいいとはいえない。簡単な「デジタルメモ」用くらいに考えておいたほうがいいだろう。

背面上部に設置された有効画素数約200万画素のWebカメラ

「Iconia Tab 8 W」のカメラを使った作例。シャープさがなく、かなり強めの補正がかかる