VAIO Phoneはミドルレンジクラス
こうして発表されたVAIO Phoneだが、前述したように多くのユーザーが期待したであろうハイエンド端末ではなく、メインストリーム向けのシンプルな端末だ。これについてVAIOの関取社長は、社内のリソースが限られていることから製造にはODM(相手先ブランドによる設計・製造)を利用し、VAIOはデザインとエンジニアリングを提供しているとのこと。OSはAndroid 5.0.2(Lollipop)を採用しているので、シンプルなLollipop端末が欲しい向きには需要がありそうだ。
VAIO Phone 基本スペック | |||
---|---|---|---|
OS | Android 5.0 | サイズ | 約141.5×71×7.9mm |
ディスプレイ | 1,280×720(HD)5インチ | 重量 | 約130g(バッテリー含む) |
メインカメラ | 1,300万画素 CMOS | 内蔵メモリ | 2GB |
サブカメラ | 500万画素 CMOS | ストレージ | 16GB |
バッテリー容量 | 2,500mAh | テザリング | ○ |
端末の正面下にはVAIOのロゴが輝く。ディスプレイ解像度は1,280×720ドットと、今どきの端末としては低解像度といっていいレベルだ。背面にはVAIOのロゴと13メガピクセルのカメラを装備。黒いせいもあって、かなり指紋が目立ったのが気になった。
右側面には電源ボタンと、その下に音量調節ボタンがならぶ。オーソドックスな配置だ。左側面はSDカードスロット。側面はソフトな素材になっており、握ったときに滑りにくい。
底面にはMicro USBポートがひとつある。フタはされておらず、防水でもない点には注意したい。端末左上にはイヤホンジャックを装備する。
5.5インチのiPhone 6 Plusと並べると一回り小さい。しかし、厚みはVAIO Phoneのほうが1mm以上厚い。
出荷開始は3月20日が予定されており、価格は一括購入で5万1,000円、24回分割購入の場合、通信費込みで2,980円(1GBの高速通信+音声通話)、高速回線使い放題プランの場合3,980円となる(いずれもbマーケットの価格、税別)。日本通信からはVAIO Phone専用SIMが提供されるが、VAIO Phone自体はSIMフリー端末であり、他社のSIMを利用することも可能だ。
ハンズオンコーナーで触った限りでは、実にシンプルで、操作に対するレスポンスは比較的快適だが、これといった特徴のないAndroid端末といった印象だ。逆に、これだけシンプルであれば業務用の端末としても使いやすいだろう。