Appleの今年を予測する

Appleは、インターフェイスの統一感について、今年はこだわりを見せるだろう。MacBookに採用されたApple Watchと共通のForce TouchとTapTic Engineの組み合わせは、iPhoneやiPadにも拡がりを見せていくことが予想される。

感圧タッチのFoeceTouch。軽いタップと深いプレスで操作の使い分けが可能に

通知を受け取った場合などに手首に振動を与えるTapTic Engine

こうした共通化は、パーツの部品を下げるだけでなく、使う人々に対して、Apple製品を使うときの共通した手触り、「Appleの感触」を伝えていくことになるはずだ。体験しなければ伝わらない統一感は、他のメーカーが持たないキャラクターとなり、ブランドになる。

ブランドを伝える方法が、視覚から触覚へと移行するとどうなるか。この点は非常に楽しみだ。他に、同様の取り組みを行えるメーカーがなかなか出てこないこともまた、Appleの特徴を際立たせることになるだろう。

次なる課題は、音楽や映像のコンテンツについてだ。iTunesの売上は下がり、ストリーミングミュージックの波にも上手く乗れていない。また、Netflixが台頭するストリーミングビデオのトレンドに対するAppleの取り組みも不明瞭だ。

HBO Nowとの提携は、Appleが今年、コンテンツに対してきちんと取り組むという、1つのきっかけとして評価できる。どれだけのチャンネルやコンテンツを大型化したiPhoneやApple TVで楽しんでもらえるようになるか。

次の大きな発表は例年6月に開催されているWWDCになる。Appleが描く近未来の生活について、期待したいところだ。