ポート類の切り捨てはAppleのお家芸だ。MacBookは結局、光デジタル出力を兼ねたヘッドフォンジャックを残して、他のポートを全廃してしまった。代わりに、新たなUSB-Cポート1つをつけた。
USB-Cポートは1つだけで、本体の充電、データ転送、ディスプレイ出力を兼ね備える。同時に使うにはアダプタが必要で、これがまたAppleのアクセサリの売り上げに貢献することになるが、理想はディスプレイも含めて、ケーブル不要の世界、というわけだ。
充電以外は、ディスプレイ表示も含めて、すべてワイヤレスで完結させる、iPhoneやiPadでは既にできていることを、Macにも持ち込もうとしている。
Retinaディスプレイ、フラッシュストレージ、ワイヤレス、App Store、iCloudなど、iPhoneを便利に使うために用意した様々な技術やサービスを、iPadやMacに適用するという流れが続いてきた。
特に、2014年秋にリリースされたOS X YosemiteとアップデートされたiCloudは、iPhoneとMacを組み合わせて使うことによるメリットを最大化しようと努めている。 こうした時代に、どんなMacBookが作れるか、というゼロからの発想を感じることができる。その点で、これまでのMacとはやや「断絶」した感覚で受け止めた方が良いのかもしれない。
ちなみに、今回のMacBookには、iPhone・iPadと同じ3色のカラーリングが用意される。iPhoneとのカラーマッチングが行える点も、iPhoneユーザーに対するサービスとみることができるだろう。