生活を便利にしていくアプリ

続いて、「CarPlay」、「Homekit」、「Health」の話になる。言うまでもないが、CarPlayはiPhoneをCarplay対応自動車に接続して、カーナビやカーオーディオとして使ったり、アプリを使うことができる技術。HomeKitはホームオートメーションをサポートする技術、Healthはスマートバンドなどで計測した健康関連のデータを集約する技術になる。

そして、Health機能のなかで「Medical Research」、「ResearchKit」が紹介される。ResearchKitはMedical Researchのためのアプリを簡単に作れるSDKだ。これでiPhoneが医療検査ツールになるというわけ。例として、パーキンソン病に対するものが紹介された。タッチや声、歩くバランスの検出などを利用して、体調を検査できるという。

ResearchKitの一例としてパーキンソン病が紹介された

これらのアプリを見ていると、今後のスマートフォンでは今までのように単なるスマホでアプリを使うというものから、スマホが他のデバイスとつながって生活の中心になっていくのではないか? と考えさせられる。そして、アップルが医療分野に真剣であることにも感心する。医療費が高いアメリカではこのようなニーズが非常に高いのだろう。

また、北米ではiPhoneと連携できるホームオートメーションは数多く、iBeaconでサーチして、人がいる部屋だけにエアコンを入れるとか、家から1キロぐらいまで近づく(GPSで検知する)とヒーターを入れるなど、ユーザーにとって利便性が高い製品が存在する。

これらによってユーザーの利便性があがり、人々はよりiPhoneから離れられなくなることだろう。